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ひとりでたのしむ肉の業態。肉の食堂、松五郎

今日は食べる勉強、肉レストランを何軒か見る。
まず「正直な肉屋の食堂」。

新宿二丁目にある自分で肉を焼いたり煮たりするシステムの店。
一時期、チェーン展開を構えていたこともあったけど結局、この店1店舗だけが残った。よくできているシステムだから勿体無いなぁ…、と思うのだけどしょうがない。
カウンターだけ。ひとり一台づつIHヒーターが埋め込まれていてメニューは豊富。鍋ありすき焼きあり、ステーキや生姜焼きのような炒め物まで揃ってる。

豚キムチ鍋をたのむと、モヤシにキムチ、豚肉、ニラにソースを入れた両手付きの深鍋がくる。
IHヒーターのスイッチを入れて一旦お店の人はもどってく。

ご飯、サラダに味噌汁を並べたお膳を持ってきて、そこから説明。

よくかき混ぜて焼いてください。お肉の色が変わったら食べ頃ですからって丁寧に。
お膳にお箸に木のスプーン。カウンターの上にお箸を置いてないから、説明があるまで鍋の中身をさわれないように自然となってる。いい工夫。ちなみに牛肉の炒め物をとった人には「野菜がしんなりしたら食べ頃です」って説明してた。
牛肉はレアでも食べられるけど豚は熱を通さないと食べられない。だから説明の仕方を変えているのもよくできている。

サラダを食べつつ具材を混ぜたりひっくり返し徐々に肉の色が変わっていくのをみるのもたのしいものです。
熱の入ったキムチの香りがおいしくて、出来上がるのが待ち遠しくなる。

出来上がったらご飯にのせる。
思った以上に肉も野菜も多くて野菜でお腹いっぱいになった気分がペッパーランチなんかよりいいなと思う。オキニイリ。


歌舞伎町まで移動して「七代目松五郎」。
ひとりしゃぶしゃぶの専門店で、ここもカウンターだけ。カウンターの中に肉のスライサーが置かれてて、そこで切り立ての肉をしゃぶしゃぶする趣向。

白いタイル張りのかわいい店で、女性だけでも抵抗ないのがいい感じ。
牛肉、豚肉、銘柄物と肉の種類が多彩に揃い好きなものを組み合わせて注文できるところが今風。

焼肉だったらそういう食べ方が当たり前なのに、しゃぶしゃぶの店では選べる肉の種類に限りがあるから、こういう工夫は悪くない。

ポン酢、胡麻ダレ、野菜の盛り合わせ。
野菜の種類が豊富でしかも彩りがよくサラダのようにもみえるほど。
その内容も紅芯大根、さつまいもにブロッコリと鍋野菜には珍しく女性好みのものが揃っているのもたのしいところ。

牛のネックに豚のバラ。
野菜のサイズも選べて大きめサイズを選んでたのむ。注文用のシートがそのまま請求書がわりになってるところが賢い工夫。

歯応え頑丈で噛み締めると旨みがジュワッと滲み出してくる牛ネック。脂の甘い豚バラ肉はザクッと歯切れる。
肉もおいしい。けれど野菜をたっぷり食べられるというのが焼肉にはない鍋のたのしさってしみじみ思う。
麺かご飯、あるいは春雨が選べるようになっていて麺を選んだ。

これが結構おいしいの…。
丼の底にラーメンスープの素が沈んでて鍋のスープで茹でた麺にスープで味を整える。ネギをたっぷり、胡椒をパラリ。細くちぢれて歯切れ良い麺。スープがしっかりからみついて口に中を潤すおいしさ。
ラーメンダレもおいしいけれど、じっくり育てたスープそのものがおいしかったに違いない。


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