見出し画像

カレーに生姜焼きって不思議とおいしい

「ボーイズカレー」に行ってみようと九段下の駅から歩いた。

神保町と九段下の間にあって、たしか神保町からちょっと歩いた気がしてそれで九段下で降りて歩いた。
ところが神保町の駅の方が断然近くて、なんでそんなふうに思ったんだろう…、って考え違いの不思議を思った。
とはいえ九段下から菊池桃子の「BOYのテーマ」を丸々聞いて「少年は天使を殺す」のイントロを聴くに十分な時間歩けて、まぁ、よしとする。
実は「RAMU」が好きなのでございます。
アメリカの実力派スタジオミュージシャンのゴージャスなサウンドにのっかる菊池桃子のへなちょこボーカルが、たまらなく危うく魅力的な不思議ユニット。たまらない。
さて、ボーイズカレー。

コの字型のカウンターだけのスタンドスタイルのお店で名前の通りカレーが売り物。ただハンバーグと生姜焼きも人気でそれらの組み合わせでメニューができる。
そうそう、カレースパゲティもうまいんだよなぁ…、と思うも今日は「カレー付きの生姜焼き」にした。

カウンターの中にカレーやオニオンスープが収まるポットが並ぶ。
湯煎されててまずスープが供される。
それでお腹をあたためながら待ってると奥の厨房からおいしい匂いが漂ってくる。
生姜焼きが出来上がる直前にご飯とカレー。

そしてすかさず生姜焼き。

大きなロースが2枚。生姜とニンニク、醤油の混じったソースの香りがガンっと強烈。お腹を鳴らす。
ところどころが焦げて仕上がるスパゲティのケチャップ炒めの甘い香りも混じってお腹がパカンと開く。
まず生姜焼きをおかずに千切りキャベツをむしゃむしゃ食べてご飯にカレーをタラっとかける。生姜焼きをひと口大に切り分けたらあとはひたすら食べるのみ。

豚肉がたっぷり入ったポークカレーは甘味、辛味よりも旨味の強い味わいで、スパイスの香りがはなやか。ひと味足りない感じがするんだけど、生姜焼きと一緒に食べるとそのひと味足りなさが不思議とおいしい。

生姜焼きは味が強くてしかも食感たくましい。生姜焼きのソースの味がカレーに混じって口の中で整っていく。それが好き。

スパゲティのケチャップ焼きも全部片付け、生姜焼きをカレーのご飯にのっけてカレーをそこにかけあとはムシャムシャ。昔はご飯がいくらあっても足りないくらいだったんだよなぁ…、って思って食べる。オキニイリ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?