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花街料理

今日、昼を食べにいった「柳橋」という町。
東京でもっとも古い花街と言われた町です。

花街
花町とも書く。
「かがい」と読んだり「はなまち」と読んだりもする、芸者屋、遊女屋が集まる地域と説明されます。
花柳界なんて言葉がありますね。
芸妓を花に、娼妓を柳に見立てて花柳と呼んだという説や、柳腰の女性がたむろする町だから花柳と呼ぶんだなんて説があるようで、柳橋の柳とは直接関係なさげなところがちと残念。

明治時代には「柳新二橋」(りゅうしんにきょう)と称され、柳橋と新橋が二大花町として隆盛を誇ったとも言われます。
とはいえ新橋は明治に入ってから生まれた花町。
一方、柳橋は江戸の中期から人気を集め続けた花町だといいますから、その格式たるやかなりのものであったのでしょう。

柳橋に至近の駅が「浅草橋」を名乗るように浅草の隣町です。
歩いて行ける。
浅草の先には吉原。
隅田川をはさんで向島もあり、どこも江戸時代から続く歓楽街。
川に面した町で船着場がそこらじゅうにあり、鉄道がなかった時代のことです…、舟の移動に便利で地の利があったのでしょう。
新橋は銀座と赤坂を後背地にもち、昭和になってから浅草界隈から歓楽街の中心が銀座に移ったこともあって柳橋より花街としてのにぎわいは後まで続いた。
けれどどちらも今は見る影なくて時代の流れをしみじみ感じる。
  
花町には独特の食文化がありました。
それは今でもその界隈に名残があって、例えば今日、伺った洋食の店なんていうのは花町ならではの業態だったりするのです。

ちなみにトップ画像は三善英史の「円山花町母の歌」のレコードジャケット。
お母さんが渋谷円山町の芸者だったことにちなんだ1973年のヒット曲。
羽生結弦がおカマっぽく見えてしまう理由がなんだかわかります。


非日常的な場所だからこそのオゴチソウ

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