見出し画像

乾いた氷の宇治金時

若松町から都バスにのると終点が新宿西口。そのバス停の目の前に甘味処の「時屋」がある。

画像1

バスを降りると同時に風が後ろから吹いてきて、お店の軒下の「氷」の旗がふわりと踊る。「かき氷を食べたいよぉ」って風と旗を借りて言ってるように見え、それでお店に入って宇治金時を選んでたのむ。
今年は伊勢丹の地下の虎屋菓寮が閉鎖中。
いつもならば今年最初の宇治金時はとらやの食べて…、ということになるんだけれどちょっとイレギュラーにはじめてここの宇治金時。

画像2

四角いお盆に高脚のガラスの器。高く積みげられたかいた氷に宇治抹茶。てっぺんにあんこがのっかり追加で練乳をかけてもらった。好きに違いない宇治抹茶クリーム金時。さぁ、食べる。

画像3

ちょっと変わった仕上がりです。宇治のシロップをかけるのでなく抹茶の粉に砂糖を混ぜたものをかき氷の上に貼り付けたような仕上がり。だから氷が乾いた状態。舌にのせるとザラッとこすれるような食感で、それがゆっくり溶けながら抹茶の風味を口に広げる。

画像4

粉末だから染み込まない。表面から食べすすめると氷の味しかしなくなる。

画像5

そこにあんこをのっけてパクリ。硬めにたかれたあんこがなんともおいしくて、甘い表面、そっけない内側、そして風味豊かなあんこをいろいろ組み合わせつつのんびり食べる。オモシロイ。

画像6

底には抹茶味のこしあんが隠されていて最後の最後で甘くとろけていくのもたのしい。食べ終える頃合いみはかり熱々のお茶がやってくるのがありがたく、ニッコリしました。オキニイリ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?