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おじさんバンザイ!なハンバーグ屋さん

中野駅でなんの気なしに電車に乗ったら東京メトロの東西線。
JRの中央線と東京メトロが同じホームを使うんですネ…、ぼんやりついでに高田馬場でハンバーグを食べることにした。
滅多にいくことのない町へ小さな旅行。
高田馬場の駅から早稲田に向かって歩いていると台北にいるような気持ちがしてくる。道路の幅や街路樹、迫ってくるような店の看板。北京語を話す人と頻繁にすれ違ったりするのが楽しい。

「ザ・ハンバーグ」って言うのが今日の目当てのお店。

創業1954年ですからまもなく70歳。厨房を囲むカウンター、壁に向かったカウンターだけ。おひとり様にやさしいお店。

50g単位で注文できるハンバーグ。
注文するとタネをペチペチ叩いて形成。じっくり時間をかけて焼いてく。厨房の中もホールのサービスもおじさんだけでやっていて、休むことなくずっと体を動かしている。いいお店。

ハンバーグ250gとポークカツレツの盛り合わせ。
目玉焼きをトッピングして…、と注文します。
目玉焼きもカツレツも一個、一枚単位で注文できるところがたのしい。
10分ちょっとで料理は完成。

ソースはかけずにやってくる。
醤油、中濃ソースにリーぺリンが用意されてはいるけれど、ハンバーグもカツレツも味がしっかり整っている。サイドは千切りキャベツとトマト、大根おろしだけと潔い。
セロリの香りの野菜スープとご飯がついてひと揃え。

目玉焼きをご飯の上に乗っけてリーペリンソースをかけてお供にし、そして本丸。ハンバーグにポークカツレツ。

肉汁よりも肉のかみごたえをたのしむ趣向のハンバーグ。うま味調味料の味を強めに感じるけれど、肉の脂や肉そのものの味わい、風味を邪魔するほどではないのがうれしい。ご飯のおかずにピタッとはまる。

ポークカツレツは薄いです。肉を叩いて叩いて薄く伸ばしてパン粉をギッシリ貼り付けて、フライパンで焼いて仕上げたカツレツで、これも不思議とおいしいんです。
カサカサとしたパン粉の食感、肉の風味がパン粉に移って、噛むとじんわり染み出してくる。
ハンバーグとカツレツを一緒に口に運ぶとこれがまたうまい。

ハンバーグのふっくらとした食感に焼けたパン粉のカサカサ感に薄いながらもむっちりとした豚肉の歯応え、風味が混じって、とても上等なメンチカツを食べてるみたいな感じがするのネ。お腹がたのしく満ちました。
さてどうやって帰ろうか…、駅前広場を歩いていたらバスがスーッと入ってきました。バスに乗り、行けるとこまで行ってみる。


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