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岐阜は雪。雅味近どうで冬のごちそう

岐阜に到着。雪でした。

「雅味近どう」で今年最初のおゴチソウ。お店の前にも雪が積もって冬の風情がまた風流。
「あけましておめでとうございます」と乾杯し、まず前菜。
雪は降れども季節の先取り、お膳の上は節分の設え。

鬼とおたふくの柄がかかれた対の皿。鬼の方にはごま豆腐、トマトのおひたし。福の皿には鯛味噌、たまご焼きに穴子の押し寿司。海老に黒豆とめでたい景色。
菜花のおひたしに煎った福豆でひと揃え。

お椀は味噌椀。柚子真丈に揚げた里芋、しいたけ、ニンジン、小蕪のあしらい。
関西の白味噌と違って甘みは控えめ。酸味があって白い八丁味噌って感じがするのがオモシロイ。

刺し身はヒラメにイカ、本マグロ。
ヒラメは昆布〆。
エンガワまでがしっかり昆布に漬けられてネットリとろける。
イカは細かく包丁が入れられていてイカそうめんになる寸前って感じが見事。噛むとハラっとほぐれて散らかりたちまちとろけて甘さを残す。
裏ごしした里芋でカニのほぐし身を包んで蒸した芋饅頭。おいしい出汁で作った餡をたっぷりかけたここの名物。

今日の焼き物はブリでした。
分厚い切り身。
見事な照りの照り焼きで、たいめいけんの三代目さんみたいなブリだね…、って言ったらちょっと笑われた。
箸を当てるとホロッとほぐれ、下にのせればブリ独特の香りをはなつ。脂の甘味とうま味が口に広がってこれぞ冬のご馳走とウットリします。

脱皮蟹の唐揚げ、そしてふきのとう。噛めばクシュッと縮んで殻がザクッと壊れ中からじゅわっとおいしいジュースが染み出してくる。
ふきのとうはほろ苦く、まだまだ遠い春を思わせニッコリとなる。

今日の食事はお茶漬けにした。

いつもはあんかけご飯を食べるのだけど、窓の外に雪を見ながら熱々をサラサラ食べるのっていいだろうなぁ…、と思ってたのむ。
青のりたっぷり、三つ葉にわさび。
美味しい出汁がご飯と一緒に口の中へとやってきて、そのままお腹をあっためる。ちらしたあられも香ばしい。

甘味はイチゴとお汁粉でした。
甘さ控えめ、形を残した小豆が崩れ粘り過ぎぬようにともち米少なめで作った餅はこんがり焼かれて風味を添える。今日もゴキゲン…、おゴチソウ。


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