全米がハマった味かどうかは別として、やっぱり旨い。ウェンディーズ
ひさしぶりにウェンディーズのハンバーガーが食べたくって新宿駅の南口の店にくる。
店の名前は「ウェンディーズファーストキッチン新宿南口店」。
日本にはじめてやってきたのは1980年だからもう40年の前のこと。これほど紆余曲折があり、持ち主が次々変わったチェーンストアってあんまり例がないんじゃないのかなぁ…。
特に4年前にサントリーが持ってたファーストキッチンを買収して今の名前になったときにはビックリしました。
なにしろ数店しかない小さなチェーンが100店を超えるブランドを飲み込んだのですから、お金の力ってすごいなぁって思い知った。
M&Aとか資本提携とか、それまで外食産業に無縁と思われていたお金を軸にした業界再編が日常的なものになった、それを象徴するような出来事でもありました。
お店の外に今押しの「USAベーコンクラシックバーガー」のポスターが張り出された。
キャッチフレーズが「全米がハマった!」。
大体において映画で「全米が泣いた」と謳い文句ある映画は大抵が駄作で、それになぞったこのポスターのハンバーガーはどうなんだろうとそれにした。
セルフレジがデーンっと大きな顔で居座るレジ周り。
注文をしてしばらく待って、テキパキできてきたハンバーガー。
バンズが円形でなく楕円形。
パテは分厚い四角いという特徴的なハンバーガーで、チーズにトマト、レタスにカリカリに焼いたベーコンが一緒にはさまりずっしり重い。焼けた脂の香りがおいしく食欲誘う。
フレンチフライにチリビーンズ。
アイスティーをお供にしました。
かつてウェンディーズにはサラダバーがあって朝早くから営業してた。
新宿のジムで朝トレーニングして、朝食にたっぷりのアルファルファとトースト、チリビーンズを食べて出勤するのがボクの20代の日課でござった。
つまり身近なアメリカがウェンディーズの中にあったのですね。
なつかしい。
特にチリビーンズは、当時、提供している店がほとんどなかったウェンディーズを代表する料理のひとつで好きだった。
ホツホツした噛みごたえのある牛ひき肉にたっぷりのキドニービーンズ。辛味と香りを煮出したオイルがついてきて、それを入れるとスパイシーでアメリカ的な香りがついてく。昔はもうちょっとクミンシードの香りが強くてメキシコよりの味だった。まぁ、それもまたよし、しょうがない。
フレンチフライをちぎって入れるとチリの味に油の風味が混じっておいしい。チェダーチーズをたっぷりかけてチリチーズフライにして食べたくなっちゃう。オキニイリ。
歯ごたえのあるビーフパテです。肉汁系ではなくて噛みごたえ系。アメリカ的なステーキを食べてるみたいな気持ちになってくる。バンズはちょっとぺとっと上顎に貼り付く感じ。その食感をボリュームたっぷりのパテが混じって引き剥がし口の中でとろけてくのがなんともおいしい。ベーコンの香りとたっぷり挟んだピクルスの酸味、食感がアメリカ的を盛り上げる。
好きな味だなぁって食べはじめるとあっという間にお腹に収まる。指を舐めます…、おゴチソウ。
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