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パーフェクトなパーフェクト。好きだったチョコレートパフェ
今月の月命日はひさしぶりの「ピエールマルコリーニ」。
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タナカくんが大好きだったチョコレートパフェを食べにくる。
お店を入った途端にチョコレートの香りで気持ちがシアワセになる。
カフェに行きます…、というとお席を確認いたしますねとしばらく待つことになるのだけれど、チョコの香りに囲まれて待つのはたのしい。
2階へどうぞと案内される。
狭くて急な階段です。
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糖尿病で足を悪くしてから、階段のある店をタナカくんは嫌ったけれどこの階段は文句も言わずエッチラオッチラ。
テーブルにつくとなんの迷いもなくチョコレートパフェを注文し、グラスの氷をなめて口を潤した。
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水をたくさん飲んじゃうと、せっかくのパフェの味が薄まるような気がするんだよねっていってつニコニコ待っていた。
甘いものの中で一番好きだったんじゃないかなぁ…。
チョコレートパフェ自体がそもそも好きで、いろんなところで食べたけど、やっぱりここのが最高だネって言ってた。そんなオキニイリ。
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なにより姿が清楚でしかもうつくしい。
口が優美にひらいたグラス。アイスクリームやクリーム、ソースが積み重なって仕上がっている。
今は説明付きの仕様書みたいなパフェの写真が添えられてくる。
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昔はお店の人が丁寧に説明してくれてたんだけど、眼の前のパフェに夢中で説明なんか頭にまるで入ってこない。
食べながら、今、口の中にあるのはなんだろう…、って言い当てっこしながら食べるのがたのしかった。
中身がすっかりわかってしまった今でも、食べるたびにあらたな発見があってたのしい、オキニイリ。
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チョコとバニラのアイスクリームにふっくら立てた生クリームにチョコクリーム。若くてちょっと酸っぱいバナナとその内容はとてもシンプル。
それらひとつひとつがこの上もなくおいしくて、そのおいしさが混じり合いつついろんな味を作り出していくんですネ。
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チョコアイスは苦くて酸っぱく、甘みが後から押しよせる。バニラはふくよか、ひたすら甘くてシアワセな味。
アイスクリームもおいしいんだけど、生クリームとチョコクリームがそれに輪をかけおいしくて、どちらもふっくら、口溶けがよい。
生クリームはミルクに戻ってアイスクリームの味をやさしくなめらかにする。チョコクリームは香りが華やか。アイスクリームの持ち味にくっきりとした輪郭つけて、後口すっきりしてくれる。
食べるところ、組み合わせ方で味の印象が変わりつづける。口の中で好みの味を探りながら味わうたのしさ。完璧なチョコレートパフェの答えを出せ…、と言われれば多分、ここのこれが正解。
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アイスクリームに添えられていたチョコは食べずに持って帰ってお供えします。「おいしかったね」って空から声が聞こえたようで、今日も泣きます。なつかしい。
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