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雨の合間のグッドなモーニング

新宿御苑を右手にみながらテクリテクリと南に歩いて、グッドモーングカフェにくる。

最初の場所にオープンしたのが2010年。それから2回引っ越しをして今の場所でもう10年近く。12年前にできたときには朝から営業しているカフェって珍しく、しかもお店の空気も明るくて一緒によく来たものでした。
フレンチフライがおいしくてネ…、夜にビールを飲みにフラッと来たりもしました。なつかしい。

長い間やっているといい状態のときもあったり、ガッカリさせられる時もあったり。そのほとんどが働いている人のかもしだす空気とサービスの良し悪しで極まってしまう。
飲食店ってやっぱりサービス業なんだよなぁ…、ってしみじみ思う。ちなみに今は程よい状態。悪くない。

週末はお店から溢れ出すほどの人が集まる人気のお店。今朝は静かで、厨房の気配を間近に感じることができるオキニイリのテーブルにつく。

トーストと茹で卵、ヨーグルトに飲み物がセットになったモーニングプレイとを選びます。
茹で卵を無料で目玉焼きに変えてもらうことができて白身をよく焼きで…、ってお願いします。朝のお供はアイスティー。11時までならおかわり自由というのがありがたい。
今日は厨房の状態も良いようで、軽快なリズムで料理が出来上がっていくのを感じる。ジジッと卵が焼ける音。ターナーがグリドルを擦ってフライドエッグを取り上げる音。料理の完成をサービススタッフに告げる「よろしく」って声も明るく、運ばれてくる料理もおいしく感じるステキ。

まずサラダ。リーフレタスのふっくらとした食感にツンっと酸っぱいドレッシングがトマトの甘みと混じり合い、口から頭が目を覚ます。キャロットラペがのってるだけでちょっと上等に思えるところがオモシロイ。

そしてトースト。

かなりの厚切り。
熱をたっぷり蓄えて、サラダを食べてる間にすっかりバターがとけて染み込んだ。
しかもパンの端っこ部分。よく焼けていて生地がサクサク。得した感じ。
ナイフを入れてフライドエッグのサイズのほぼ正方形の部分と山高部分に切り分ける。

ほぼ正方形にナイフをすべらせ2枚に開くと10枚切りくらいの好きな厚さのトースト2枚になってくれ、フライドエッグを挟めばフライドエッグサンドイッチの出来上がり。

ひと口大に切りわけ食べる。

トーストのバターがじゅわり。サクッと焦げた白身の縁にプルンとなめらかな白身本体。ぽってりとろける黄身がとろけて、焼けた食パンのカサカサ感を引き立てる。別々に食べると感じることができない食感、味わい。サンドイッチってステキな料理…、ってしみじみ思う。

自然な甘みのトーストにバターのコクに味わい、風味。フライドエッグの塩味と調味料を特別使うことなく料理の味がしっかり整う。それもステキでウットリします。
サンドイッチにしなかった山高部分は生地の表面がめくれるように焼けている。水分が抜けサクサクザクザク。焦げた小麦の香りがおいしく、そこにバターの風味が混じる。シンプルな料理はおいしく、なにより飽きない。ボクも大人になったなぁ…、って思って笑う。

アイスティーをおかわりすると新しいグラスに入ってやってくる。それもうれしくありがたく、良き1日のはじまりとなる。まさにグッドなモーニング。表に出たら土砂降りの雨。濡れて歩こう、秋の雨。


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