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朝のハムトースト。コーヒーにエバミルク

淡路町の「珈琲ショパン」で朝ごはん。

1933年創業に喫茶店。ボクが好きな赤いベルベット系のお店です。
あんプレスっていうあんこを挟んだトーストが人気の店でみんな朝からそれを目当てにくる。

写り映えもするから最近スゴい人気で、先日お昼過ぎにたまたまお店の前を通ったら「パンが無くなりました」って張り紙。今朝もみんなあんプレス。
おいしいんだけどネ…。朝から血糖値が上がりすぎちゃう(笑)。
それに朝には朝のおいしいものがある。
ハムトーストのセットにブレンドコーヒーにする。

ショパンのピアノ協奏曲第1番が流れていました。優雅な空気。
そういえば「chopin」と書いてショパンと読む。CHOはチョじゃなくてショ、PINはピンじゃなくパンと読むフランス語の流儀を子供の頃にはじめて知った。
シェルブールの雨傘のシェルブールは「Cherbourg」、アルセーヌルパンは「Lupin」。今では迷わず、間違えず!

分厚いトーストに薄いハムとレタスが一枚。
サンドイッチというよりもたしかにハム付きトーストっていう面持ちが粋で良い。
薄塗りのバターに芥子、マヨネーズ。
すべてが控えめ。
なのにしっかりハムやレタスや芥子の味が感じられ、それがトーストの味、食感を引き立てる。
トーストが寂しくない…、って感じがいいのね。
それになによりトーストの焼き加減が見事でウットリ。
深い焦げ色。表面カサッと焼き上がり生地の水分がほどよく抜けて食感軽やか。ショパンのピアノのタッチのごとく。
分厚いパンであるのに切った断面が潰れておらず、いい包丁でスパッと切ったに違いない。
前歯にカサッと触れてくすぐり奥歯で潰れて、それもふっかり再び膨らみ口を満たしていく食べ心地。好きだなぁ…、しみじみおいしい、オキニイリ。

そしてコーヒー。

優美なカップにステンレスのシュガーポット、ガラスにステンの取っ手のついたミルクピッチャー。
酸味がしっかりとしたコーヒーで、酸味が引いた後から苦味と旨みがやってくる。
ピッチャーの中に入っているのはエバミルク。

無糖練乳とも呼ばれる濃縮した牛乳というのがこれまた昭和な感じ。白くはなくて象牙色。カップに落としても浮き上がらずにずっと沈んだまま…、つまり重たい。混ぜずそのまま飲んでくと、ゆっくり混ざってコーヒーに徐々に風味とコクが混じっていくステキ。

第二楽章が終わるまでのんびりしましょう。朝の9時。


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