見出し画像

カフェラミル…。

新橋で朝。カフェラミルのモーニングセットではじめることにする。

画像1

懐かしい店です。
生まれたのはバブルの頃。
ヨーロッパの片田舎の民家がテーマのインテリア。当時は陶器の器はリチャードジノリ、グラスはラリック。一流でした。
値段も一流で小振りのフルートグラスに入ったアイスコーヒーが1000円超え。気軽に来れる店ではなくて、けれどミルクレープがおいしくて、たまにこういうご褒美もいいんじゃないかなと言い訳しながらくる店だった。

画像2

今ではすっかりそういう尖りが取れて普通の喫茶店。
お店のインテリアや随所に置かれたエミール・ガレ風の照明器具が、贅沢だった時代の名残。浮世離れしていたメニューもすっかり大衆的になりました。

画像3

バタートーストモーニングっていうのをたのむ。
バターを塗り込めたトーストにグリーンサラダに茹で卵。
茹で卵の殻があらかじめ剥かれているのが独特で、おそらく冷蔵庫の中で一晩くらいは過ごした茹で卵でしょう。
水分を吐き出した白身が硬くて、ちょっと縮んでいるようでこれで卵サラダを作ったらおいしくなるに違いない…、って思ってパカっ。
半分に割る。
黄身まで硬く茹でられていて、口に含むと茹で栗が砕けて散らかるような感覚。思った通り白身は硬くて、甘みを感じる。ムチュンと歯切れる。

画像4

ゆで卵を食べながらグリーンサラダをお腹におさめる。モサモサとした葉っぱの食感が独特で甘いドレッシングと一緒に食べると野菜感をあまり感じぬところが勿体無い。

画像5

トーストは色白さん。よく焼いてください…、ってお願いすればよかったなぁと思うも、表面だけがサクサクでふっかりとしたこういうトーストもたまにはいい。特にバターが思う存分染み込んで唇をひんやりさせる背徳感はまた乙なもの。

画像6

トーストに塗られたバターがコーヒーの中に溶け出して、軽い塩味と乳の旨味がスッキリとしたコーヒーを濃厚味にしてくれる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?