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野菜を食べたくてくる昼の遊猿

野菜を食べたくなって「遊猿」に来る。

急な外階段を上がった2階にあるお店。実は先日雨の日に、この階段を降りようとして滑ってころんだ。お尻をゴゴゴンンゴゴンと打ち付けて、それからしばらく尾てい骨が痛かった。
痛みもやっとひいてそれでいそいそやってくる。

昼は野菜のバフェが人気でにぎやか。

メインを選ぶとご飯と野菜バフェ、スープがおかわり自由でついてくる。

油淋鶏ややわらか蒸し鶏、麻婆豆腐に担々麺は定番料理。さっぱりとした豚しゃぶがいいかなぁ…、と思ってしばらく思案したけどやっぱり油淋鶏だなぁと思ってそれにする。
たのんだあとで再びメニューをみたら冷やし担々麺があることに気づくも、もうオーダーがはいっていたから我慢する。
近々、食べにこなくっちゃ。
油淋鶏はここで一番人気の料理。タナカくんも好きだった。注文終えて野菜のバフェに並んであれこれたっぷり盛り付ける。

まず葉野菜を盛り付けて、千切りのニンジン、紫キャベツ。どちらもゴツゴツ奥歯を叩きつけるような噛みごたえ。塩と鶏ガラスープと少々のお酢、そして油で味がととのう。
ざく切りトマトに茄子の素揚げの醤油漬け。ネギ油をまとったトマトはほどよく酸っぱく、揚げ浸しにした茄子はクチュっと潰れてとろける。
中でもオキニイリなのが炒め麺。

硬めに茹でて山椒油と中国醤油をまとわせ赤唐辛子と一緒に炒めた麺はモサモサ。噛む楽しみと麺の中から味がしみ出す感じが好きでひたすらもぐもぐ食べる。

大根、白菜、エノキがたっぷりはいったスープでお腹をあっためる。

そしてメインの油淋鶏。

タナカくんが好きだった料理です。
軽く蒸してやわらかくした鶏もも肉に分厚い衣をまとわせバリッと揚げた唐揚げ。
ザクザク切ってサラダ野菜の上にのっけて甘酸っぱいタレをたっぷりかけまわす。油の風味がさっぱりします。

衣はザクザク、肉はふっくら。
皮もバリッと揚げられていて香ばしい。
タレに衣の油が移ってドレッシングのようにふるまって野菜をおいしくしてくれる。
家では絶対作れぬ料理。鶏好きさんにはたまらぬ料理で、これを食べるためにここのランチに来ていたほどのオキニイリ。

ご飯は控えめの量にして、炒め麺をおかわりしました。

お皿にドサッと炒め麺。サイドに千切りのニンジン、紫キャベツ、そしてカレーをかけてみた。
ひき肉たっぷり。甘めなんだけど山椒油のしびれがヒリヒリした仕上がりで、麺やニンジン、紫キャベツと一緒にあえてバクッと食べる。

麺そのもののモサモサとした食感がカレーをまとってなめらかになり、野菜のザクザクした歯ごたえもよきアクセント。
口の中がにぎやかになる。ずっと食べていたくなる味。オキニイリ。
たっぷりあった野菜も揚げた鶏肉もすべてしっかりお腹におさめ、お腹も気持ちもしっかり満ちた。
手すりを握って一段一段、そっと降ります。


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