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珈琲貴族エジンバラ。貴族の朝食はアイスクリーム付き

珈琲貴族エジンバラで朝。

目的喫煙店だからお店の半分は喫煙席。でも朝の時間はほとんどタバコの匂いがしない。
とはいえお店を出るとタバコの匂い混じりの空気が一緒についてきちゃうけど、これも昭和な空気と思えばたのしめる。
昔、歌舞伎町にあった頃にはタバコの煙が霧のように漂っていた。
でも全然気にはならなかった。それが普通のことだったから。「普通」って刻々変わるんだなぁ…、ってしみじみ思う。

一回来ると一枚くれる100円チケット。

10枚たまってそれを使ってやろうと思い、握りしめつつやってきた。ロールブレッドの朝食セットにしようと座るなり勇んで言ったらロールブレッドはもう売り切れ。
トーストセットを玉子、トーストよく焼きでってお願いをしてお供はコーヒー。それもよし。

まずお冷とおしぼり、カスターセットに空のカップがやってくる。
コーヒーは落としたてがサイフォンで後から来るのね。カップは冷たい。でも注がれるコーヒーが熱々だから、冷たいカップに注いでもまだ熱々。

3分ほど待ちコーヒー到着。ソーサーごとカップをトレイの上に置き、さてコーヒーを注ぎましょう…、とした瞬間に手が止まる。
カップがちょっと汚れていたみたいなんですね。
ボクは気が付かなかったけど、コーヒーを注ごうとして気づき、厨房に一旦戻ってカップを交換。新しいのに注いでくれた。
ただぼんやりと作業をしてると気づかないこと。
仕事と作業って気持ちと気配りができるかどうかで変わるんだなぁ…、って思ったりする。気持ちいい。
ここのコーヒーは不思議なおいしさ。酸味はある。けれど酸味が心地いい。浅煎りハンドドリップを売り物にする青い舶来ブランドの酸っぱいコーヒーは苦手だけれどここのコーヒーの酸味はおいしい。

お腹を重たくさせないのね。
酸味が引くと苦味と甘味が舌に残って、しかも香りがやわらかい。
朝の時間はおかわり自由なんだけど、おかわりしたくなるおいしいものじゃないとおかわり自由はありがたくない。
今日は何杯飲めるだろう…、って思うたのしさ。
2回はするに違いない!

そうこうするうちに料理が完成。トーストにベーコンエッグにサラダがたっぷり。
お願いした通りにトーストも目玉焼きもよく焼けていた。

まずはサラダを片付ける。葉っぱ野菜に千切りキャベツ、刻んだトマトに茹でブロッコリ。ブロッコリが硬めの仕上がりで奥歯のところでボクンと壊れる音にお腹が目を覚ます。

イギリスパンにバターをたっぷりしみこませ、3つに切り分けやってくる。そのうち2枚でベーコンエッグを挟んでフォーク押さえる。
しっかり密着したとこで3つに切り分け一口大にしてパクリ。

バターがしみだし口がひんやりしたとこにベーコンエッグが混じってとろける。甘露なり。

残り一枚はバターと一緒に。焦げた山高部分はザクザク。耳の奥が痒くなるような音と一緒に壊れて散らかる。
やっぱりバターのおいしいこと!

貴族の朝食はアイスクリーム付き。ココアパウダーを散らしたバニラアイスで舌を甘くし、コーヒーゴクリ。

この文章を書き終えるまでコーヒー一杯おかわりをして、都合3杯。良き朝になる。オキニイリ。


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