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ミートソースに納豆にキムチ…、これがおいしい

四ツ谷の「スパゲティながい」で昼ごはん。

駅前のしんみち通りって車の通れぬ道に面したビルの2階。新橋みたいな雰囲気のある場所にあって、こざっぱりして閑静な店。
たらこスパゲティや和風スパゲティの元祖と呼ばれる壁の穴の流れをくむ店。
それらは当然おいしくて、けれど最近、オキニイリなのがチーズの海苔のスパゲティかミートソース納豆というオリジナル。
今日はミートソース納豆にキムチをトッピングしたらどうなるだろうって思ってきてみた。
開店と同時に次々お客さまがやってきて、ホールサービス担当の奥さんはてんやわんやの大忙し。カウンターの隅に座って注文をするタイミングをさぐっていたら、厨房からヒョイとシェフを顔を突き出しニッコリとする。
すかさずスモールサイズのツナサラダとミートソース納豆にキムチトッピングでお願いしますって注文をする。「はい」ってにこやかに答えて早速調理がはじまる。

まずツナサラダがやってくる。

レタスときゅうり、スライスオニオン、トマトが木鉢に収められマスタードドレッシングであえた綱のオイル漬けがたっぷりのっけて仕上がっている。ツナがソースでもあり具材でもある不思議なサラダ。みずみずしくて食べごたえがあるオキニイリ。

陶器のボウルに茹でたスパゲティー。

ミートソースの上に泡立つまでかき混ぜられたひきわり納豆。
生クリームが彩りそえて、そこに刻んだキムチがのっかる。

不思議なほどに納豆やキムチの匂いがほのかなことにニッコリします。

グルンとフォークでかき混ぜてくと納豆の粘りの助けもあってスパゲティにソースがしっかりからんでく。
ミートソースのどっしりとした香りが納豆やキムチの匂いをおだやかにして、食べると不思議なほどにコクが出る。
納豆だけのときよりもキムチの辛みや酸味がくわわり、ミートソースがチーズクリームみたいにふるまうんですよネ。チーズも納豆も発酵食品だから同じような効果を発揮するんだろうなぁって思って食べる。

粉チーズにカイエンペッパーをたっぷりかける。
それで食べると、なるほど納豆やキムチのコクや風味と乳製品のそれとはやっぱり違うんだ…、ってわかるんですよね。乳製品はずっしり重たく香りも華やか。味や風味がふくらんでいく。

そしてタバスコ。
バシャバシャかけても辛みをそれほど感じない。代わりに酸味やさっぱりとした香りが際立ち食べやすくなる。
アルデンテに仕上げたスパゲティ、納豆効果でトロトロになったミートソース、ときおりシャキシャキ奥歯で歯切れるキムチと食感にぎやか。思った以上にいい組み合わせ。

とろとろなのにスプーンを使わずフォークで全部食べられるというのもオモシロイとこ。今日もたのしく満たされる。


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