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地域の味の地域の焼肉、岐阜の柿苑

仕事を終えて移動の前に焼肉で夜。
岐阜羽島の近くの田圃の中にぽつんとあって、なのに人気でにぎわうお店。「柿苑」にくる。

何度か来たことがある店で、気軽なムードでおいしいお店。しかもこの地域の味を味わうことができるのがオキニイリ。
開店と同時にお店にすべりこむ。
ほんのちょっとだけ日が長くなったのかなぁ…、5時でまだまだ明るかった。
とは言え今日は大寒。煙を浴びてもいいように上着を脱いで店に入ったらちょっとブルブル。ロースターに火を入れて暖を取りつつ料理を待った。
まずは前菜。せんまい刺しと馬刺しが登場。

この界隈は山間部が近いということもあるのでしょう…、馬食文化が根強くてぼやぼやしてたらあっという間になくなっちゃった(笑)。

牛タン塩を牛脂を塗った鉄板でサッと炙ってハフハフ食べる。ザクザク歯切れる感じがゴチソウ。
ここのソーセージがおいしくて今日も焼きます…、こんがりと。

ソーセージ自体がおいしいこともあるのだろうけど牛脂を塗った鉄板で…、っていうのがおそらくおいしく焼ける秘密のひとつ。転がしながらじっくりと。時間をかけて表面がバリッと焦げるまで焼いていくのがまたたのしい。

そしたらカルビと小袋がおまたせしましたとやってくる。それも一緒にボーボー焼きます。

同じ鉄板で安いものから高いものまで同じく焼いて食べる博愛主義が焼肉って料理のたのしくステキなところ。
タレはどっしり強めの味わい。
八丁味噌にも通じる旨味、辛味が突き抜けて肉の脂をおいしくさせる独特さ。

豚ホルモンをよく食べる地域でもある。
鮮度の高いホルモンを入念な下ごしらえで調味する。
だからでしょうね…。
もともとあまり豚ホルモンは得意ではないボクもおいしく食べられる。
サクサク歯切れる食感に噛めば噛むほど旨味がしみ出す味わい深さ。独特の風味に焦げたタレの香りが混じり合い、何より脂がさっぱりしていてたくさん食べても罪悪感から免れる。もしかしたら牛ホルモンより好きかもなぁ…、なんて思って焼いては食べる。

肉も焼きます。モモにカルビにハラミにロース。どれも脂がでしゃばりすぎず肉そのものの旨味や風味が際立つおいしさ。中でもモモの歯切れ感にやわらかさ。

タレとからんだ状態がご飯にピッタリ。もりもり食べる。

お供に小さなテールスープ。骨付きのテール肉をコトコトクツクツ煮込んで白菜、もやしと一緒にスープに仕立てる。脂の甘みにコンソメスープのような味わい。滋養にみちたおゴチソウ。

実はここで一番好きなのは白菜キムチ。

塩とにんにく、赤唐辛子で軽く漬け込んだシャキシャキ感を残したキムチ。酸っぱくなくて白菜サラダを食べてるみたいな感じがするのがおいしくて、今日もふたつおかわりしました。オキニイリ。


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