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ディーンアンドデルーカの顎のゴチソウ

お昼になって、なぜだか無性にサンドイッチが食べたくなった。
顎にガツンとくるような噛みごたえのあるサンドイッチはないものかしら…、とディーンアンドデルーカにやってきてみる。

デリが充実した店で、ショーケースの中にサンドイッチが豊富に並んでました。

クロワッサンとプロシュートのサンドイッチも肉感的でおいしげで、けれど今日の気分は顎のゴチソウ。
コットハムとブリーチーズのバゲットサンドがそういう気分にピッタリで、それを選んで「ここで食べていきます」という。
そしたらお店の人が「一緒にお野菜などいかがですか?」というではないの。
ケールとキヌアのサラダがおいしげで、それも注文。お皿を秤の上にのせサラダを盛り付けてグラム単位で値段が決まる。
「このくらいでいいですか」「もうふたつまみほど余分にください」なんてやり取りがとてもたのしい。80グラムちょっとでお願い。するとサンドイッチは焼きましょうか?と聞いてくる。焼いてくださいというと「チーズは溶かしてもいいですか」と再び聞いてくれるんですネ。
溶かしてもいいと答えればそのままオーブンに入れるのでしょう。溶かさずにいえばチーズを取り出し焼いてからチーズを戻して提供するに違いない。そこまで聞いてくれるお店はレストランでもそうそうなくて、いいなと思う。溶かしてくださいとお願いし、お供にアイスラテをもらった。飲み物はセルフ、料理は運ばれやってくる。

ブリーチーズがほどよく溶けてツヤツヤしていて香りもおいしい。
サンドイッチペーパーでサラダとサンドイッチは仕切られていて、このサラダがおいしかった。

モサモサしたケールの食感にキヌアがプチプチ混じって口が騒々しくなる。ドレッシングは油とお酢と塩とシンプル。変な風味がしないから素材の持ち味を心置きなくたのしめる。

サンドイッチもいい状態です。ガッシリ硬くてそっけないほど素直な味のバゲットにとろけたチーズ、たっぷりのハム。

マスタードがパンに薄く塗られてて酸味や辛味、軽い渋みで味が見事に整っている。
食べすすめるとハムがベロンを舌出すようにはみ出して、その贅沢にうっとりします。オキニイリ。


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