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渋谷に来たら天下寿司。かんぴょうわさびはやはり絶品

渋谷に来たら天下寿司。

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道玄坂をちょっと上がった坂の途中。半地下の店ではあるけど、中は明るい。
50席くらいという規模のほどよく、ベルトの中には握り手3人。
巻物や軍艦だけを作る厨房に職人1人。
ネタをずっと切りつけ仕込みをしている人が1人と調理スタッフは充実してる。

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ホールでサービスをする人たちも元気でにこやか。気持ちいい。
数ある天下寿司の中でもここが一番好きな店。
今の時期にベルトの上に寿司がずらりと流れているのにウレシクなっちゃう。しかもベルトの上の寿司の状態がとても良くって、乾いたものが見当たらない。ベルトの長さがいいのでしょうネ、目が行き届く。
湯呑にお湯を注いで醤油を小皿に注ぎ、食べる準備をしていたらベルトの上を「当店では30分ごとに店内の換気をしてます」と札が流れる。オモシロイ。

回転寿司のプロという人は、ベルトの上のマグロの状態をまず見て店の良し悪しを判断すると言われてる。
たしかに一番人気のネタはマグロ。
それがおいしいということはお客様思いのいい店だということになる。
けれどタナカくん曰く。

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マグロはどこも力を入れてる。だからボクはまずイカとエビ。
どちらも大衆的で無くちゃいけないネタだもの。
主役もいいけど脇役がボーッとしてない舞台は絶対いい舞台。たしかにここのイカはもっちり甘くてなめらか。エビはブリッと歯ごたえがよく風味上等。悪くない。

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活きの赤貝が入ってるという。
分厚くブリブリ、ザクッと歯切れて口の中でもザクザクザクザク。海の旨みを吐き出しながらゆっくりとろける。
生のホッキもねっとりとろける。チリアワビはさすがに日本のアワビのよいゴリゴリネットリとはならないけれど、パリパリとした噛みごたえがほどよくたのしい。
シャッキリとした酢じめの状態が上等なコハダに粒の揃って甘いウニの軍艦。焼いて甘いタレをつけた穴子の握りはシャリと一緒にとろけて消える。何を食べてもハズレ無し。

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なによりやはりシャリがおいしい。人肌ということにこだわった店で、ほのかにあったか。上に頂くネタのひんやり冷たさが際立ちしかも口にパラリとちらかっていく。
本マグロの赤身に中とろ、トロを一貫づつというマグロ三貫もシャリがおいしいからこそ脂の旨みをたのしめ、マグロならではの酸味が引き立つ。ベルトの上をわさびが器にはいって回ってくるのもボクは好き。たっぷりもらって脂の強いトロにのっけて脂のクセをスキッとさせる。

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甘海老の頭をドサッと入れた味噌汁。

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かんぴょう巻にわさびをたっぷり追加したここの売り物「かんぴょうわさび」を〆にパクっ。カラメルっぽく香ばしく煮た干瓢にシャリに海苔。わさびがキリッと後口引きしめお腹も満ちた。オゴチソウ。


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