見出し画像

低糖質麺を〆にして肉を焼く

低糖質をうたう食品が増えています。
肥満なボクですから興味もあって、いくつか試したこともある。特に麺喰いだから低糖質の麺を見つけると買って食べてみるのだけれど、やっぱり違うなぁ…、と思ってしまう。
市場に出てきた当初に比べると随分、よくはなりはした。けれど麺と思って食べるとやっぱり、これは違うなと思ってしまう。
ところが先日、はじめて「低糖質麺もいけるじゃないか」ととあるお店で認識新たにしたのです。

新宿三丁目に「龍の巣」という焼肉店がある。
「肉をたのしく焼きたい」と思うと思い出すお店。
本当に旨い肉を焼かせてくれる店は他にたくさんある。
安くて旨い店もあるけど、肉を焼くのがたのしくて、しかもおいしくほどよい値段で満足させてもらえる店はここが一番。
厨房の周りをグルリ囲んだカウンターのどこに座っても居心地がよく、中で働いている人のキビキビ働く様子を間近に感じられ「よし、ボクも肉を焼いてやるぞ」と闘志がわきたつ。

肉の存在感を発揮する大きさ、厚さに切り分けられ肉を炭で焼く。
使い捨ての網に乗せ焼く。だから最初は肉がくっつきひっくり返そうとすると網が持ち上がってしまうのだけど、焼いてるうちに肉の脂で網がほどよくコーティングされ、網が上手に焼いてくれるようになる。網を育てる手間を惜しまぬことが、こういう焼き台の焼肉店と上手に付き合うコツでもある。

牛タン、上ミノ、それからハチノス。プリプリ、フカフカ、コリコリという食感違いをたのしんで、ニンニクたっぷりまぶしたハラミなんぞもまたうまい。

〆のかすうどんが人気の店です。
牛ホルモンから脂を搾ったあとのカス。それでもたっぷり脂を含み風味豊かで鍋やうどんの具材にすると汁にコクと甘みがでるのがたまらない。
肉をたっぷり食べたあと、うどんをすするというのもちょっと背徳的でいつもドキドキしながらたのむ。
ところがひさしぶりに来たらなんと「糖質控えめうどん」を選べるようになっていた。

なんて気が利いているんでしょう。肉を心おきなく食べるためにも、カロリー控えめな要素がほんのちょっとでもあってくれるとホッとする。
〆の一品。
あるいはデザートなんか低糖質とかっていいなと思った。
出汁がしっかりきいた汁。脂かすをたっぷり入れて脂の甘みと旨味が汁に混じってコクを出す。低糖質のうどんは案外おいしくて、うどん屋さんのうどんだったら文句のいいようもあるけれど、焼肉の〆のうどんと思えばおいしい。もずくたっぷり、ネギもたっぷり。お腹もたっぷりよろこんだ。

ところで…。
最近、焼肉屋さんでソーセージを焼くのがたのしい。

昔は見向きもしなかった。だって肉を焼いてこその焼肉で、ソーセージは違うだろう…、と思っていたんだけどこんがり焼くとこれがおいしい。
ここはまずソーセージを軽く茹で、芯まで熱くしたものを焼くスタイル。
焼き始めるとまずソーセージが膨らんでパキッと皮がはじけて裂ける。
その裂け目からひき肉部分が姿を現し、中から滲み出た肉汁がふつふつ沸騰してるところが見て取れる。
皮が焦げたら出来上がり。カプッと歯切れてふっくらとした食感とともに熱い肉汁がほとばしりでる。肉とは違った食感、味わい。ウットリしながら一本、そしてまた一本。堪能しました、満ち足りる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?