見出し画像

まもなく公開。ひみつのなっちゃん。

「ひみつのなっちゃん。」という映画がまもなく公開される。

「ひみつのなっちゃん。」は2023年1月13日に公開予定の映画。主演は本作で映画初主演となる滝藤賢一。

岐阜県・郡上八幡を舞台に、亡き友人なっちゃんが「オネエ」であることを知らない家族のため、3人のドラァグクイーンが「ふつうのおじさん」としてお葬式に参列するまでの様子を描くハートフルヒューマンコメディ。

公式ホームページから

試写フィルムを見せていただいて応援コメントをこんなふうに書きました。

パートナーを亡くしました。2年8ヶ月前のこと。突然でした。彼はまだ50半ばと言う年齢で、だからなんの準備もせずに逝っちゃった。

死ぬと言うことは秘密が明らかになっていくことなんだなぁ…、とそのときしみじみ思いました。カミングアウトしていたわけでなく、幸か不幸か何度か彼のおかあさんと電話で話したことがあった。訃報を伝えたときに「サカキさんは息子のパートナーさんですか?」と聞かれ、それが彼にとっての最初で最後のカミングアウトになったのでした。

ずっと秘密にしたい秘密と、みんなに知らせてあげたい秘密。その仕分けがとても大変だったこと。息子が死ぬまで息子らしくいれたのはサカキさんのおかげです…、と言われた言葉。ボクが経験したいろんなことを、映画を観ながら思い出しリアリティに満ちたストーリーと演技に心がしたたか動きました。

「3人のドラァグクイーンたちが本当の”美しさ”を見つける旅を描く」っていうテーマ。ロードムービーっぽい予告編。「プリシラ」みたいな映画かなぁ…、と思っていたけど、予想は見事に、そしてステキに裏切られました。

ゲイがゲイを演じるならば多分、こんなふうに演じるんだろう…、って驚くほどに自然な主要3人の見事な演技。ところどころにゲイトしてくすぐったくなるようなサービスシーンもあるけれど、しっとりとしたおだやかな空気が基調のやさしい映画。

プリシラがクラブミュージックだとしたら、これは日本の盆踊り。どんなときでも母はやさしく、遠くにあっても故郷は近い。味わいぶかい映画です。

そしてここからメンバー限定の視聴感想。ほんのちょっとだけ辛口です。

ここから先は

1,198字 / 5画像

ベーシックプラン

¥500 / 月
このメンバーシップの詳細

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?