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小山の駅のホームのきそば

北関東で仕事を終えて、帰る途中にひさしぶりの小腹満たし。
小山駅の在来線上りホームにある「生そば」の生そば。
久しぶりです。小さな店からもくもく蒸気が湧き出すように漂っていて、それと一緒に出汁の香りが鼻をくすぐる。
今年一番の冷たい空気に、この光景はなによりゴチソウ。
駅の蕎麦屋はそこここにあり、けれどやっぱり駅そばといえばホームにあって欲しいもの。なのに都心の駅は混雑激しくホームの蕎麦屋はどんどん減ってる。

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こういう店を見ると自然と足が止まってお腹がなります。
コロッケそばを選んで食券買って手渡す。小さな店の中におばちゃん二人が立って、テキパキ蕎麦を茹でてチャチャっと湯切りして、丼に入れ汁を注いでコロッケ乗せる。ネギを山盛り、出来上がり。

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ちょっと雑味のある汁です。イリコかなぁ…、後口にほんのちょっとだけ苦味が残りカエシの甘みと最後に節の酸味でキリッと幕をひく。
蕎麦は太めの色黒さんでちょっとムッチリとした嚙みごたえ。蕎麦そのものの風味よりも汁を味わう趣向の仕上がり。

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なんと言ってもコロッケがおいしい。

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揚げたてじゃなく揚げおきで表面ちょっとしっとりしたのを蕎麦の上にのっけただけ。だから熱々、サクサクというわけにはいかないけれど、代わりにゴクゴク汁を吸い込む。衣はとろりととろけるようでカプッと齧ると中のじゃがいもも一緒にホロっと崩れて溶ける。甘くてなめらか。

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じんわり汁と混じって汁に甘味が溶け出していく。それもゴチソウ。オキニイリ。


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