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関西風の出汁で食べるそば

セルフの気軽なそば屋の「かのや」。

かのやそばというトッピング多彩なそばがオキニイリ。
しかもここでは汁がそば用、うどん用と2種類用意されていて、そばをうどん出汁で食べたり、その逆をお願いしたりと自由に組み合わせることができるんです。
うどんの出汁は昆布をメインに白醤油で味を整えた関西風。それでそばを食べるのが好き。

コロッケの食券も買いカウンターに置きながら「かのやそばを関西出汁で、コロッケは別添えでお願いします」ってひと言添える。
茹でおきの麺がちょうど切れたタイミングだったようでそばをこれから茹でますからちょっとまってくださいネ…、って。
おお、ラッキーってのんびり待ちます。
それにしても朝からにぎやか。しかも老若男女と言っていいほどいろんな人がやってきてズルンとたぐって帰ってく。気持ちいい店、オキニイリ。
さてかのやそば。

細切りにした油揚げ、天かす、茹でたほうれん草、わかめにネギにかまぼこ一枚。とろろ昆布が入っているのがオキニイリ。

ただ昔はそばの上を完全に覆うほどに量もたっぷりあったけどひさしぶりに来たら若干、控えめ量になっていました。しょうがない。
色白だけど昆布の甘みと旨みが重厚な関西出汁は今も健在そばにしっかりからんで口の中を潤すオゴチソウ。
とろろ昆布が汁を吸い込みとろけて汁に混じってく。汁に一層コクがつくのにウットリします。

別添えにしたコロッケをカプッとひと口。サクサクのパン粉衣にとろけるじゃがいも。
このせっかくのおいしさを台無しにして食べる背徳にワクワクしながらそばの上にそっと乗っける。

今引き上げればまだ取り返しはつくんだよな…、と思いながらもじっとみてるとゆっくり沈んで衣が濡れる。割ると中にも汁がしみこみ、もうおいしいったらありゃしない。お行儀の良いそば屋でできない贅沢を堪能しました。あったまる。


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