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蒸したカサゴのおいしいこと!

午前中、家でぐうたらな時間を過ごし、昼を近所の「新記」にしました。

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案内されてカウンターの一番端。ゆったり座れる席をもらった。
窓の外には四谷三丁目の交差点。
緊急事態宣言下ということもあって、行き交う人の姿もいつもに比べて少々少なめ。
とは言え横断歩道の向こう側には大型スーパー。丸ノ内線の駅の中でも電車を降りたらすぐスーパーって便利な駅は他になかなかないだろうって思ったりする。

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それにしてもこのお店が入ったビルの顔のなんともにぎやかなコト。
テナントとして入るお店の看板がひしめき合って並んでる。焼肉屋から鉄板焼き屋。ファストフードにカラオケボックス。しかもびっくりしたのが叙々苑が入っているっていうことで、荒木町を抱える街の実力感じたものでした。

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いつものように小皿料理を3皿たのむ。
まずレタスの湯引きがあっという間にやってくる。ちぎったレタスを茹でたところにオイスターソースをかけただけというスピードメニュー。よく混ぜていくとレタスがまとったお湯でソースがとろけて薄まりレタスの葉っぱにキレイにからむ。シャキシャキとした歯ざわり、歯切れがなんとも軽快。オキニイリ。

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それから揚げた海老ワンタン。茹でたワンタンとまるで違ったサクサク感。揚げられ無数に穴のあいた薄皮が、ザクッと壊れて散らかってむっちりとしたエビのすり身の食感引き立てにっこりさせる。

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大根餅でひと揃え。食べるたびに大根がなんでこんな料理に変身できるんだろう…、って中国料理の神秘を感じる。オゴチソウ。

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先日、ここの一番人気の香港麺を食べてたら隣の紳士が「カサゴの生姜醤油蒸し」をおかずにご飯を食べてた。
それがなんともおいしげで、しかも大好きな料理だったので今日はそれを目的に来た。
中国醤油のタレと一緒に丸ごと蒸した魚の上に、ネギと生姜を乗っけて熱した油をジュジュっとかける。
瞬間、薬味に熱が入って美味しい香りが立ち上がる「香りを味わう料理」でこれがご飯のおかずになんともぴったり。タナカくんも好きだったなぁ…。
ただちょっとした料理屋で作ってもらうと何千円もかかったりする。それをここではそぎ切りにしたカサゴの切り身に粉をはたいて蒸し上げ使う。粉がかたまり表面がプルンと仕上がりなかなか旨い。

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カサゴ自体は脂がのってねっとりとろける。そのネットリに表面の粉のプルプル感がハタとかアラとか、上等なお店で使う魚のような食感、味わいがあるのがたのしい。ひとりでご飯のおかずに食べるのならばこれで十分。おいしい工夫。

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なによりタレがおいしいんです。ご飯の上に魚を乗せて薬味と一緒にタレをたっぷりかけまわし、ザブっと口に運んで食べる。口いっぱいに広がる香り。タレの風味に油がご飯を包み込みスルスルすべるような食感。スプーンにご飯をのっけて直接、タレに浸してすくって食べると魚いらずのオゴチソウ。
こんなに身近なたところに好物があったんだね…、気づかなくってごめんねって思って席をたちました。


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