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ポールバセットで朝からベーコンを噛みちぎる。

西新宿でちょっとぼんやり。ポールバセットでお茶にする。

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超高層ビルの地下にある。なのに地下を感じさせないのびやかな空間。天窓が作られていて外の光が降り注いでくる…、というのが理由のひとつなんでしょう。
壁がなくシームレスにつながっていく隣のお店、イタリアンレストランの広い空間を借景にしているということもあるのでしょうね。好きな店。
ショーケースの上にシュトーレン。周りにサンタさんとトナカイさん。仰々しいクリスマスデコレーションより、こういうさりげないアピールがいいな…、と思った。

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それにしても最近来るたび、にぎやかになったなぁ…、って思う。
お客様が多くてときに空席を探すのに難儀することがあったりするほど。にぎやかの主役はインバウンドの人たちがニコニコしながらコーヒー飲んでる。いい感じ。

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カフェラテを作ってもらう。
ここのカフェラテはグラスに注ぐ。だからできる過程が見て取れるのがなんともうれしい。

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上半身の体重をポッドにかけて、ギッシリ、コーヒーの粉をみっちり詰める。蒸気を通して搾り出すようにエスプレッソを抽出しグラスに移す。
ミルクを沸騰させたピッチャーで、トントン何度もカウンターを叩くようにして泡を作ってグラスに注ぐ。グラスをゆっくり傾け、回して角度をかけて泡とミルクをそっと注いで出来上がり。

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グラスの底から泡がふっくら湧き上がり、徐々に泡の層が膨らみ蓋をするように仕上がる感じにウットリします。
出来たてでもグラスを直接手に持てる程度のあたたかさ。
フーフーせずとも口に運んで飲めるやさしさ。
ありがたい。

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朝のお供にサンドイッチを作ってもらう。
グリルドベーコンとゴーダチーズのサンドイッチ。
細長い小さなバゲットみたいなパン。
全粒粉を使ったパンで、色が独特。灰色がかった小麦粉色で素朴な感じが伝わってくる。
分厚いベーコン。焼けてツヤツヤ、脂で光り筋を切ったグリドルがつけた焦げ色が目にも鮮やか。ベーコン独特の燻した香りと脂の匂いにむせ返る。

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カプッと一口。ベーコンの脂で口が一瞬ひんやり。溶けたチーズが唇撫でる。ここのベーコンは本当においしい。肉を食べてる…、って実感をたのしめるのがありがたい。
おいしいのだけど、パンが昔にくらべて随分ふっかりとした。空気をたっぷり含んで仕上がっているから食感は軽いのだけど、噛んで唾液を含むともっちり、粘るようになっていく。

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昔のパンはもっとそっけなくって乾いた感じがしたものでした。顎にガツンとくる噛みごたえも今のパンには感じられない。日本の素材はどんどんやわらかで、口溶けのよいものになってく。そのうち日本人って顎をなくしてしまうんじゃない…、って心配しちゃうほどにやわらか。
勿体ないなぁ。固くて痩せたパンだからとろけたチーズのなめらかが際立ったのにって思ったりする。でもおいしいから許しちゃう(笑)。

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グラスの中のカフェラテの泡が頑丈。ゆっくり飲んでも、ミルクが冷めてもずっとそのまま。そろそろ移動といたしましょ。


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