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スパイスは油の中で目を覚ます

インド料理の勉強をしています。
世界各国の料理にふれて体系的な勉強もしてきたけれど、インド料理の体系はどの料理にも分類できない独特のものがある。
特にスパイスの世界は広くて深く、ひとつ扉を開くとその先にいくつもの扉が待っている…、といった感じでオモシロイ。

日本人は世界一のスパイス音痴って言われるんですよ…、ってスパイス使いの名人はいう。
たしかに日本の料理は素材の持ち味や風味を最大限に引き出すことでできあがっていいる料理体系。
スパイスの香りが邪魔になったのでしょう。

そもそも仏教の世界では匂いの強い野菜、ニンニクやニラ、ネギ、ラッキョウを五葷(ごくん)と呼んで、欲情や怒りの元として食べることを禁じていたりしたほどです。
今やボクのまわりには欲情をかきたてる食材、料理で満ち溢れていて、けれどスパイスのことを知らずにすますのは勿体無い。
ただスパイスひとつひとつを熟知しようとすると大変。
ボクも半ばあきらめ気味で、けれどスパイスの上手な使い方を知ると食の世界は広がっていく。
例えばカレー粉ひとつにしても使い方でもっとおいしく、風味豊かになっていく。


スパイスはたくさん使ってもしょうがない

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