見出し画像

ゲイシャリーコーヒー

ゲイシャコーヒー。
プレミアムコーヒーの中でも希少性が高くて最高級と言われるコーヒーの品種なのだけれど、日本人にはいささか居心地の悪い名称。
原産地、エチオピアの地名がゲイシャだから…、というまっとうな理由ではあるのだけれどやっぱり芸者を連想させる。

画像1

そんなゲイシャコーヒーの専門店が日比谷に出来た。
ゲイシャリーコーヒーって名前で、かつてフレッシュネスバーガーが店を出してた場所。そうだったよねって聞くと「はい、でも関係は全然ないんです」って笑って答える。多分、そんな質問をする人が多いのでしょう。

画像2

お店の中にはマシンが林立。モニター付きのコントローラーで豆の状態を完全に管理しているんだという。しかも頻繁にメンテナンスしないとその品質が保てない。コーヒーを作ってるっていうよりも機械整備が仕事のような不思議な現場。オモシロイ。

画像3

おすすめの飲み方はラテ。希少な豆をストレートでなくラテにするとはなかなか贅沢。
味はというと、なんとおいしい。ススっとすすると鋭い酸味にちょっとびっくり。舌が少々身構える。ところが酸味が消えると甘みに旨味、苦味に渋みが次々姿をあらわし消えて、次の風味に置き換わりとワクワクするような味の世界が広がり、続く。

画像4

甘いのですね。しかもさっぱりとした甘みで飲んでいて負担にならない。香りも焦げた風味の邪魔にならない程度で、ミルクのコクがその持ち味を膨らます。飲んでるうちに温度が下がる。ぬるくなっても、冷たくなっても味の輪郭が揺るがないのもオモシロイ。

画像5

窓が広くてペニンシュラホテルの向こう側に皇居の緑がのぞく明るい客席ホールもステキ。オキニイリ。

ただビジネスとしてこの店を考えるとき、人は果たしてコーヒーを「おいしさ」だけで飲み楽しんで、それを基準を店を選ぶのかというとそうじゃないに違いなく、なやましいなと思ったりもする。高い家賃をどう払うんだろう…、って思いもしました。どうだろう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?