ひさしぶりのベルク。マイスターハムとケーゼをたのしむ

ひさしぶりに朝の新宿ベルク。一日ざわざわしている店で、とてもにぎやか。
なのに不思議と気持ちが落ち着くお店。
人気のない静かなところより、なぜだかひと気があってなのにうるさく感じぬ場所のほうが落ち着いたりするのがオモシロイ。
木を隠すなら森の中…、って感じかなぁ。ボクという人を隠すなら人の中。目立たずのんびりできるのがいい。柱の陰のテーブルがあいていて、そこに座って身を隠す。
ホットドッグが人気の店で、ボクの隣ではホットドッグを肴にビールを嗜む女性。
おいしそうにビールを飲んではフーッと深く息をつく大人な姿に惚れ惚れしつつ、ボクは「マイスターハム＆ケーゼ」を食べる。これもホットドッグに負けず劣らずのオキニイリ。

厚切りのパンの上にハムとクリームチーズがのせられている。

オープンサンドイッチのスタイル。
パンは分厚いけれど気泡をたっぷり含んで焼かれているので軽い。
焼かずにそのまま具材をのせて、ハムの上には薄切りピクルス。

チーズの上にはハーブ野菜。
そのまま一枚づつ別々に食べてもいいのだけれど、ふたつを重ねてサンドイッチ状にして食べるのがオキニイリ。

フカっと歯切れて口に入った瞬間に口の中の唾液をパンが吸い取って一瞬口が乾いて感じる。
あっと思うまもなくクリームチーズが口の温度でとろけはじめてバッサリとしたパンも一緒にとろけてたちまちなめらかになる。

特別力をいれて押し付けたわけじゃないのにすべてがしっかり貼り付いて置くとお皿の上で立つんです。
よくみるとハムの方のパンは全粒胚芽パン。チーズの方はちょっと甘めの白パンでその両方が混じり合うのも味わい深い。
調味料はまるで使わずパンとチーズとハムの持ち味で十分おいしい。特にハムが上等だからなんでしょう…、脂の風味や甘みがすべてをおいしくさせる。おゴチソウ。

お供にしたのは「あえてぬるめの有機カフェオレ」。あえてぬるいのはミルクの一番おいしい状態で提供したいからなんでしょう…、ゴクゴク飲めるところもうれしい。ブラウンシュガーを底に沈めて、飲みすすめると徐々に甘みがましていく。それもおいしい、朝ごはん。

BERG (新宿/カフェ)