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甘くて辛いインデアン

無性にインデアンのカレーが食べたくなって晩ごはんを食べにくる。

メニューはシンプル。
カレーライスにカレースパ、ハヤシライスがあるだけ。

今日はファミリーさんがいらっしゃってお子さまたちはハヤシライスを食べている。
なんでハヤシライスがあるんだろう…、ってずっと不思議に思っていたけどなるほど、辛いものが食べられない人もいるんだよなと合点がいった。
カレーライスのルーの大盛り。
カウンターの中に置かれたご飯のジャーとカレーが収まる大きな鍋。ご飯を盛ったお皿を左腕の上におきカレーを注ぐ姿がなんとも優雅で華麗。垂れのひとつもなく装われたお皿がなんともうつくしい。

最初は甘い。なのにじわじわ舌の中から辛みが湧いてあふれるような不思議な味わい。
甘辛いのじゃなくて、甘さが辛さに置きかわってく不思議な辛さはここ独特。

途中、カレーだけをスプーンですくって食べてみる。

それはそれでおいしいのだけどご飯と一緒に食べたほうがおいしく感じる。
ご飯の甘味とホツホツとしたご飯の粒がカレーと一緒になって舌をほどよく刺激するからなんでしょう。
ご飯の粒が大きく感じるほどに舌が敏感になるのでしょうネ。
スパゲティと一緒に食べるとカレーが舌を撫で回すような感じがカレーライスとは違ったおいしさ。

酸っぱいキャベツの酢漬けで舌をリセットさせつつひとくち、そしてまたひと口。
よく煮込まれた牛肉がクチャっと潰れてはらりとほどける。
カレーライスを食べるとカレースパゲティもおいしいんだよなぁ…、って思ってしまう。
カレースパゲティを食べるとカレーライスを食べたくなっちゃう。
スパゲティとご飯を合盛りにしてそこにたっぷりカレーをかけてもらったら、そんな悩みもなくなるのかなぁ…、って思ったりする。
なやましい。


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