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新人さん、がんばって!

昼に新宿で待ち合わせ。早めに着いてのんびりしよう…、ついでに朝ごはんも食べようとお店を探す。
朝からすごい人出です。新宿三丁目界隈で朝からやってるお店は普段の朝から忙しい。
伊勢丹の開店待ちの人が時間をつぶすため、喫茶店やファストフードのお店を使うから。テラス席のあるスターバックスなんて、テラスの床や階段にまで人が座って鈴なり状態。

ドトールコーヒーを覗いてみたら何席かまだ空いていた。

伊勢丹ショッピングの前のドトールは気持ちが下がる…、ってことでしょうか。ちと笑う。
朝のお腹がツナチェダーを所望しました。小さいサイズのアイスラテをお供に選んでカウンターで待つ。

料理を作る担当がまだ新人さん。次々入る注文にあたふたします。
店長がかたわらで自分の仕事をしながら見守る。
パンの上にディッシャーですくったツナマヨを乗せようとする彼女に「ツナは山盛り…、すり切りじゃないよ」と店長が声をかける。その話し方がやさしいんですネ。

叱らない。
洗い場に食器山積み、どうもボクが来たちょっと前にお客さまがグルっと入れ替わったようなんですネ…、だからオーダーがたまってる。
店長自身も忙しく、若干テンパった様子なんだけど声はおだやか。
叱らない。
叱って育つ子なんていないんです。
的確な指示とチェックと褒める言葉が人を育てる。
次々、入ってくる注文に「ひとつひとつこなしていけばいいからネ」ってアドバイする。
そしてひと言。「いくつもの注文に同時に対応できるには時間がかかるから焦らないでいいよ」とまで言う。
仕事がちょっと落ち着いて、溜まった洗い物を洗おうとすると「洗い物はボクがするからテーブルを拭いて来て」って言うのです。
新人を辞めさせようと思えば仕事ができないと叱りつけ、洗い物でもしてろと言えば確実で、そんな愚なことをしない見事にニッコリしました。

新人さんが作ってくれたツナチェダーはちょっととっちらかっておりました。

パンとパンとがしっかり重なりあってなく、山盛りに入れてくれたツナマヨがところどころはみ出しチーズもベロンとなってた。重ねて挟んで焼くだけの簡単な料理とずっと思っていたけど、あるべきことがあるべきようにいつもあってくれることって貴重で得難いことなんだ…、ってしみじみ思う。
でも味はいつものツナチェダー。

彼女もいつかあるべきように作ることができるようになるんだろうなぁ…、って思いながら味わいました。

そろそろ10時というタイミングで、お店の中がざわつきはじめ次々お客さまがお店をでてく。

そろそろ伊勢丹の開店時間でございます。


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