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頂上麺にご飯にエビマヨ

東京駅までやってきてついでに熱々のもので体を芯からあっためようと頂上麺。

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東京駅の大改修と大拡張で、飲食店がバカみたいに増えたけど、好きで来たくなる店はやっぱり昔からの店。
特にこの頂上麺は、他に類を見ないフカヒレ麺を専門にする独特な店。だから気になり定期的にやってきたくなる。

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店もちょっと特徴的です。厨房を囲むようにしてカウンター。素材がなんとステンレスで、はじめて来たときにはなんでこんなに冷たい素材を使うんだろうって不思議に思った。
飲食店のインテリアで手に触れるところはなるべく自然であったかな素材を使え…、というのが定石。なのに触れるところが冷たく硬い。定石破りとおもったけれど、ここの料理は熱々以上に熱々でその熱々を引き立てる役目がステンレスにはあるんだなぁ…、ってしみじみ思った。オモシロイ。

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カウンターのはるか向こう…、入り口脇には大きなフカのヒレが飾られ、もしあのヒレに値段をつけたら果たしていくらになるんだろうって思ったりする。
最近、動物愛護の観点からフカヒレを扱わない中国料理のお店もある。外資系のホテルはビクビクしながら売ってる…、なんて話も聞いたりします。いろいろ面倒な時代になったものであります。なやましい。

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最近はフカヒレ餡をかけて味わう焼きそばをずっと食べてた。今日はひさしぶりにここの名物、土鍋煮込みの頂上麺のハーフサイズにエビマヨ、ご飯にデザートまで付くセットをたのんだ。こればかり食べた頃もあったんだよな…、って思ってニッコリ。なつかしい。

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ブクンブクンと粘った泡が湧き出してくる小さな沸騰。
オイスターソースの香りがおいしい。

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ガリッと揚がったエビのフリッタ。酸味の強いマヨネーズをたっぷりまとって砕いたナッツが衣のガリガリ感を一層引き立てる。
下に敷いた水菜がちょっと苦手で最初にまず食べる。青臭くって渋みがあってちぎったレタスだとうれしかったのに、って思ったりする。しょうがない。

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土鍋に箸を突っ込んで麺を軽く持ち上げる。湯気が底から湧き上がり沸騰はすぐに収まるんだけど湯気はずっと噴き出し続ける。
胡椒をパラリ。ふうふうしながら麺を口へとたぐりよせていく。一緒にスープを持ち上げて口の中がスープまみれになっていくのがたまらない。

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黒酢をポタリ。酸味と旨みと風味がスープをおいしくさせる。
スープに浮かんでなかなか沈まぬフカヒレをよせあつめご飯の上に移してハフっ。フカヒレそのものの食感を味わうのなら麺よりご飯。煮込み麺とあんかけご飯の両方をたのしめるのがこの組み合わせのいいところ。
時間がたつとどんどん麺がやわらかくなる。伸びるのでなくねっとりとした食感になり、あんかけスープのトロ味と完全に一体化する。だからたぐるとスープが麺の形になって口の中にやってくる。そんな感じがまたオゴチソウ。

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麺を全部食べたら土鍋を持ち上げて、残ったスープを全部ご飯にかけて味わう。スープのゼラチン質がご飯をスベスベさせて、唇同士が張り付くようになっていくのにニッコリします。オキニイリ。


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