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ストゥブで炊く鍋焼きうどん

一人用の小さな鍋。
作ってそのままテーブルにおいても様になるような、ちょっと上等な鍋が欲しくて伊勢丹のキッチン用品売り場を歩いた。
土鍋じゃちょっと野暮ったい。
柄のとれる構造の鍋を進められたりもしたけれど、いかにも調理器具って感じでやさしさがない。
それにしてもいつの間にかバーミキュラの売り場が独立して作られていて人気なんだなぁ…、ってちょっとびっくり。
ストゥブの売り場にコロンと丸い形の深鍋がある。
一人用の鍋焼きうどんができるサイズなんですよ…、っていう売り場の人の一言が決め手になって買ってみた。

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さっそく鍋焼きうどんを炊いた。
鍋の中に出汁をはる。ちょうどいい具合の大きさ、深さで弱火でコトコト、軽く沸騰するまで加熱。うどんを入れて牛すじの煮込みを乗せて蓋をする。
おいしい匂いが蓋の合間から噴き出してきてワクワクしながら蓋をとって中を覗くと、沸騰した出汁の細かな泡がうどんを撫でて包み込む。フライパンで乾煎りした油揚げに卵を一個落としてちくわを添わせ、蓋してしばらくクツクツ煮たら出来上がり。

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食卓に運んだ置いて、レンゲがないのに気がついてカレー用にと買っていた木製のスープスプーンにお椀を添えた。細かな沸騰がテーブルの上でもずっと続いているのがうれしい。
出汁に牛すじやちくわの旨味が溶け出して、煮込んだうどんはフルンとやわらか。汁をたっぷり吸い込んであたかもおいしい出汁がうどんの形を借りて口の中へとやってくるよう。1人の食卓がちょっと明るくたのしくなった。良い買い物です…、使い込もう。

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お供に鯖と穴子の押し寿司。キリッと酸っぱいシャリが夏に疲れた体にやさしい。お腹もホッとよろこんだ。

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