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あと一週間で終わる店…、思い出深し。
新宿西口のメトロ食堂街。閉鎖されてしまうまでになるべく何度もきてみよう…、と思って来てみる。
思い出深いお店はつな八、万世、永坂更科布屋太兵衛に高野フルーツパーラー、追分団子。先の3軒にはイートインと食堂があるから全部で8軒。いやいや、万世にはラーメン店もあるから9軒。来がいがあります。
今日はつな八のイートインにやってくる。しばらく商品が一種類だけだったのだけど、うれしいかな、上天丼がメニューに戻った。
穴子の天ぷらが入った天丼。穴子はタナカくんが本当に好きなネタだったから、それにせねばと思ってたのむ。お金を払って席につき、しばらく待ちます。
通路に面したカウンター。衝立の向こうは専門店の厨房で、天ぷらが揚がる匂いをたのしみながら、いつもボクの左隣には彼がいたんだなぁ…。そんな景色もあと10日ほどでおしまいです。
上天丼を選んでたのむ。
エビが2尾。
大きく太く、丼から尾っぽを突き出し早く食べて…、と誘う姿が艶っぽい。
キスに穴子にエビのかき揚げ。
今日の野菜はピーマンとさつまいも。
さつまいもの天ぷらはあんまり好きじゃなかったからタナカくんにあげたろうなぁ…、好きだったもん。
今日はパクリと。
コホコホするような食感がとろけて衣と混じり合い甘辛味にとろけてく。
穴子がなにより上等です。
太って分厚く脂がのってむっちり歯切れる。ジュワッと脂がにじみだし口の中でゆっくりとろける。あぁ、ゴチソウだ。食べさせてあげたかったなぁ…、ってしみじみ思う。
玉ねぎの入ったエビのかき揚げ。甘くて熱の入った玉ねぎはすべすべ甘くて、細かく刻んだズッキーニがホツホツとした食感添える。
ピーマンはボクのオキニイリ。だから芋やカボチャの天ぷらといつも交換して2個食べていた。玉ねぎ入ったかき揚げっていうのも彼好み。ボクは三つ葉の方が圧倒的に好きだったけど、彼を思いながらも食べるとしみじみおいしく感じる。
高菜の漬物にしじみの赤だし。タレが多めにかかった硬めに炊けたご飯と今日も心置きなく食べる。
ここに来るのは今日でおしまい。店は消えても残る思い出。おごちそうさま、ありがとう。
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