グッドモーニング、朝の栄養!
町はすっかり通常モード。家から歩いて千駄ヶ谷のグッドモーニングカフェ。
正式名称は「グッドモーニングカフェナワデイズ」。ナワデイズは英語にすれば「now a days」。
訳せば「近頃」。つまり「おはよう近頃」…、オモシロイ。
家から歩くと右手はずっと新宿御苑。
途中、特別の機会がない限り開かぬ門の向こうに西洋庭園のプラタナス並木が見え隠れ。飽きずテクリと15分ほど。ほどよき距離にこういう店があるのはシアワセ。
開店7時。平日の朝8時までの1時間だけ「早起きは三文の得」商品が2つあり、今日は「ナワデイズモーニングプレート」を選んでたのむ。
時間は7時35分。通常プライス1100円が900円というありがたさ。
この時間にして20人ほどのお客さま。テラス席にはわんちゃん連れのおそらく近所の熟年ご夫妻。朝から仕事をする人や、いつも見かけるサンダル履きのご近所さんと利用動機はいろいろで、自由な感じがオモシロイ。
おかわり自由のアイスティー。ベルガモットの香り華やかなアールグレイが薄いグラスでやってくる。グラスに直接唇つけて飲むのが好きで、しかもこういう薄いグラスは感覚なめらか。その様子を見ていたのでしょう…、おかわりしたら「ストローはお使いになりませんよね」って入れずに持ってきてくれた。
こういうところがボクは好き。
目玉焼きにグリルドベーコン、サラダに食パンと湯種パンのトーストがつく。目玉焼きは白身よく焼きでってお願いしたら「ベーコンもトーストもよく焼きでお持ちしますか?」って聞いてくれるところがまた好き。オキニイリ。
サラダのドレッシングは薄づきでスッキリとした酸味がお腹の入り口開く。
白身の縁が茶色いレースのように焼けた目玉焼き。
黄身をつつくとまだやわらかで好きな状態。
脂がしっかり焼き切れて、揚がったように仕上がるベーコン、
トースト2種の焼き加減もほぼ完璧です。
ありがたい。
お皿の上で料理を作る。
湯種パンを2枚にひらく。
円筒状でざっくりとしたブリオッシュ生地のようなパン。
スッとナイフは入るものの雑に扱うとボロボロ崩れる。
だからゆっくり、そっとやさしくナイフを動かし2枚に開いてレタスを一枚。
目玉焼きと2枚ついてたベーコンの1枚ちぎってぱらりとちらし、パカンと重ねて2つに切り分け、サンドイッチの出来上がり。
ふっくらとしたパンはほのかに甘くて粗い。噛むとホロリと崩れるようで、挟んだ目玉焼きの白身のプルンを際立たす。ガリッとベーコンが壊れて脂の旨みを滲ませねっとりとろける黄身と混じって、まるでソースのようにふるまう。レタスの葉っぱがシャキッと食感にぎやかし、たちまちとろけるオゴチソウ。
調味料を使わず味がととのう料理が、最近ボクは大好物。
サンドイッチを全部食べたら今度はトースト。バターをたっぷり塗ったトーストにカリカリベーコンをのっけてパクリ。脂と脂が混じり合い、焦げた小麦の香りをしたたか蹂躙するような暴力的なおいしさにウットリしながら、風邪に疲れた体をいたわるお薬がわり…、って思って笑う。それもよし。
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