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甘さが辛さに置き換わるカレー

家に帰る前に晩ごはん。インデアンカレーを食べることにした。

甘くて辛い不思議なカレー。真似したチェーンがいくつかあるけれど、インデアンのジワジワ押し寄せる爽快な辛さは格別。
ファンも多くて夜もにぎやか。
カレーライスをご飯控えめ、ルー大盛りで注文します。

まずお水。それからキャベツの酢漬けを入れた器が並び、黄色と黒のカラーチップがそっと置かれる。
黄色はカレー。黒はループの大盛りの印。
ご飯もカレーもカウンターの中に置かれてスタンバイ。お皿にご飯をよそおって「このくらいでいいですか?」って見せてくれるのがとても親切。
レードルでカレーをすくって見事な手際でかけまわす。
うつくしき姿でためらいなくススっとまるでお皿の上に絵を描くように。

お皿の真ん中にこんもり盛られたご飯をすっかり覆ったカレー。つやつや輝き見るからにぽってりなめらか。具材はほとんどカレーに溶け込み牛肉の塊肉が転がっている。

口に含むとまず甘い。甘いなぁ…、と思うと途端に辛くなる。
甘くて辛い料理というのは結構ある。韓国料理なんてそのほとんどが甘くて辛い。甘さと辛さが同時にやってくるんです。

ところがインデアンのカレーは甘さが引いてから辛さがやってくるという不思議な味わい。甘さと辛さが同郷しているのじゃなくて、「甘さが辛さに置き換わる」味。ひと口ごとに口がスッキリして次の甘さを欲しくなるのがオモシロイ。
ぽってりとしたなめらかさも独特で、ご飯の粒のひとつひとつの輪郭を感じるような食感になる。

辛さに熱さが混じって熱々。舌がヒリヒリしはじめたら酢漬けのキャベツで舌をリセット。とろけるほどに煮込まれた牛肉を食べればクチャっと奥歯で崩れ、あっという間にお皿は空っぽ。お水を飲んで、さぁ、帰る。


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