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シュウマイ、担々麺に麻婆豆腐で三位一体

大衆点心の代表といえば、餃子に焼売、それから雲呑。
日本で一番一般的なものは餃子。特に焼き餃子ということになるのでしょう。
けれどそれぞれにそれぞれファンがいて当然で、ボクは断然、雲呑派。
ペロペロとした薄い生地が主役の茹でワンタンもおいしければ、みっちり餡を抱き込んでパンパンになったワンタンも好き。揚げワンタンはまた独特で、多彩で飽きぬオキニイリ。
「ボクは絶対シュウマイ派」という友人がいて、ならばおいしいシュウマイを食べに行こうかと有楽町の「小洞天」にやってくる。

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有楽町の駅前にあるかつてのそごう。今はビックカメラが入るビルの地下一階。

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低い天井。飾り気のない空間に無造作に並ぶテーブル、そして円卓。まるで香港のレストランの宴会場で食事をしてるって感じがたのしい。

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シュウマイのお供の料理があれやこれやと。誘った友人は焼きそばとシュウマイの定食か、週末限定の担々麺と肉まん、シュウマイのセットのどちらかで迷ってる。

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ボクは担々麺と麻婆豆腐にシュウマイというここの名物「三位一体定食」を注文するから、焼きそば定食に肉まんを追加すればいいんじゃない?って、結局そうする。

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ここの焼きそばは焼いたというより、スープで炊き上げたようなしっとりとした仕上がりのそば。麺はホツホツほどよき歯ごたえ。キャベツやもやし、豚バラ肉と具材はやわらか。オイスターソースの旨味と油の風味が独特で、ボクも大好き。分け合い食べる。

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肉まんは歯ごたえしっかりとした豚ひき肉にふっくらとした饅頭生地の相性抜群。

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生地がペトペトしないところにウットリします。

さてシュウマイ。

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薄い生地。
豚ひき肉の餡がぎっしり詰め込まれ、蒸される間に生地と餡が一体化して仕上がっている。
形はきれいな筒状でグリーンピースはのってない(笑)。
肉は粗挽き。だからホツホツとした噛みごたえがある。
刻んだネギの食感がときおり奥歯にさわる。
生姜の香りと脂の風味がなんともおいしく酢醤油なんかを必要とせぬ、それそのものでおいしい仕上がり。水溶き芥子を使って辛味と香りを整え味わう。この噛みごたえと肉汁あふれる感じはシュウマイ独特のもの。定食には2個ついてくるのを1個追加で3貫づけ。心置きなくたのしみ、食べる。

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三位一体定食の担々麺はちょっと独特。サラサラ系のスープ自体はスッキリとした醤油ラーメンの味がして、そこに軽い胡麻の風味。きっぱりとした辛味に軽い酸味が混じる。ネギにカイワレがたっぷりのっかり、それがシャキシャキ、スープに混じって歯ざわり軽快。

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麺は細めの縮れ麺。ザクザク歯切れてバッサリちらかる。箸で押すとハラっとほぐれて崩れる煮豚も味がしっかり入って旨い。

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麻婆豆腐は香ばしい。豆腐の芯までしっかり味がしみこんでビリビリ辛いけどしびれが弱い。だから安心して食べられる。ご飯にのっけてプルンと味わい、担々麺のスープをごくり。そしてシュウマイ。三位一体のおゴチソウ。


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