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皮がバリッと焼けた鮭。代々木の田んぼの朝ご飯

ひさしぶりに代々木の「おひつ膳田んぼ」の朝食。

配送直後の米袋が入口前にドサッとおかれておりました

代々木のお店だけの贅沢。しかも朝8時から10時までの2時間限定。ちょっと早めに家を出て、歩いて歩いて代々木まで来る。
入り口脇には2つの大きな米袋。ちょうど配送直後のようで帰るときにはなくなっていた。
お店は朝からかなりにぎやか。ほとんど満席。残りひと席に運よく座ってメニューを探す。
ちょっと値上がりしてらっしゃった。

皮パリパリの焼き鮭というフレーズにうっとりします

田んぼの朝ごはん…、鮭の塩焼き、味噌汁に漬物、海苔に、卵焼き、おひつご飯で980円。以前は880円。
とはいえ似たような鮭定食に2500円という値段をつける人気のシェフのお店もあるから、これでも申し訳ない値段。

焼き鮭、おひつご飯、卵焼きに海苔に漬物。南高梅を追加しました

南高梅も追加で注文。のんびり待ちます。手にはほうじ茶の入った湯呑み。冬のこの時期、熱い飲み物の入った湯呑みは手にあたたかく、冷えた体にやさしくていい。10分ほどで料理が到着。

手触りの良い上等な割り箸。手や口に触れるものはやはり上等であってほしい…

お膳にぎっしり料理の数々。
それにしてもいつも感心するのがここの割り箸。手ざわりなめらかでとても上等。箸って手や唇にふれるもの。安いものだと味わい半減。これをコストだと思えば安いものを使いたくなるところ。おもてなしだと思えば決して妥協できないものでしょう。

ご飯の蒸気を吸い取って、中のご飯がよき状態

蓋をズラして覗いてみれば、お櫃の中のご飯がとても気持ち良さげでニッコリします。
お櫃の壁には水滴びっしり。ご飯が吐き出す蒸気がはりつき、ご飯がベチャッとなることはなく、しかも乾いてしまうこともない。そういえば家にお櫃があるんだよなぁ…。土鍋で炊いたご飯を一旦お櫃に移して食べる習慣。タナカくんがいなくなってからすっかり忘れてしまってる。

ぽってりとした南高梅のおいしいこと

お櫃におさめたご飯は冷めてもおいしくて、ずっとピカピカしているところが好きだった。
ひさしぶりに使ってみよう…。
果たしてどこにしまい込んだか?って思案しながらパクリパクリとご飯を食べる。
おいしいご飯はそれだけたべてもおいしいね。

よく焼けた鮭

メインの鮭も当然上等。
自分の脂でバリっと皮まで焼けてて、剥ぐとスルンとキレイにとれる。指で剥いだらそのままスクッと立ち上がる。それほど分厚く、身がしっかりとしている証拠。

皮をむいたら立ちました!この分厚さもおゴチソウ

箸を当てるとホロリと崩れる。こんがり焼けた脂の香り、しっとりとした味わいに強い旨味にウットリします。おいしい焼き鮭って日本の朝の王様だなぁ…、女王様は卵焼き。それにおいしいご飯と汁があればなんにもいうことなしの朝がくる。

南高梅に白ごはん。めでたい!

汁もおいしい。力強くヌメる立派ななめこに豆腐。出汁の旨みに味噌の風味と体とお腹にやさしい味わい。
南高梅がまた立派。ふっくらぽってり、やわらかで、しっかり酸っぱく旨みも強い。ちょっとひっかきお箸でつまみ、舌にのせたところにご飯。不思議なほどにご飯が甘く感じるステキ。口の中で梅おむすびができるよう。
最後はお茶漬け。

ぱりぱりの皮と梅と海苔。お茶を注いでサラサラと

茶碗にご飯をよそおってバリっと焼けた鮭の皮。梅干しの種をのせたら種に向かってお茶を注いで、海苔、パラリ。梅干しの種に残った果肉がお茶で流され酸味がついて、鮭の皮の脂の風味と海苔の香りが味がととのうオゴチソウ。サラサラ食べて、お腹も体もあったまる。


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