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麻婆麺を食べたくって食べたくて…!

麻婆麺が無性に食べたい。
さぁ、どうしよう。
担々麺のおいしい店はたくさんある。麻婆豆腐を売り物にしているお店もたくさんあるけど、麻婆麺となるとおいしいお店探しに結構苦労する。
麻婆麺がメニューにある店がそもそも少ない。
それに麻婆豆腐をラーメンにのっけただけではおいしい麻婆麺にはなかなかならない。
豆腐の状態。とうみの状態。もちろん味もスープ麺の上にのっけておいしくなるように麻婆豆腐ができてるお店は案外少ない。
どこかいい店はないかなぁ…、と思って思い浮かんだのが「雲林坊」。

九段下にある担々麺と麻婆豆腐がおいしいお店。
人気の店で開店前から行列がいつも出来てる。開店と同時にきたらほぼ満席で残り2席のひとつをもらう。

券売機で食券買ってお店の人に手渡しながら好みの辛さと痺れを告げる。辛さは4で痺れは3。トッピングのパクチーも追加しました。ちょっと待つ。

カウンターだけのお店です。

カウンターの上には水が入った大きなピッチャー。
分厚いタオルのおしぼりが用意されるのが「辛いものでたっぷり汗をかいてって」ってお店からのメッセージ。
中華鍋をカシャカシャひっかくような音。
辛い香りが厨房の方からやってきて、お待たせしましたって料理が置かれる。

あぁ、おいしそう。
ぽってりとした麻婆豆腐のツヤとテリ。
ほどよく崩れた豆腐にあんとすっかり一体化したひき肉、山椒の粉に油で揚がった赤唐辛子。

まず麻婆豆腐とスープを一緒にすくって口に運ぶとスープのうま味に麻婆豆腐の辛みに痺れ、豆腐がフルっと震えるように壊れてく。
とろみは強めでスープと混じってもトゥルンと喉を撫でる感じが失せないステキ。

麺は中太。ストレート。コシはしっかり、麺全体が硬くてコツコツ、奥歯を叩く感じがたのしい。とろみがついたスープがしっかりからんで喉を撫でる感じが特別。
パクチーとの相性がいいんですネ…、独特の緑の香りが麻婆豆腐の油の風味と一緒になると、そのどちらもが強調される。そしておいしい。ザクザク歯切れてこわれる感じが麻婆麺の中で異色の存在感。

固まりながら熱の入った豚ひき肉はハラっとほどけ、ほどよく壊れた豆腐にしっかり味が入って潰れて消える。
おいしいなぁ…、担々麺のように胡麻やナッツのコクや風味がない分、ストレートに辛味や痺れがやってくる。豆腐もスープもずっと熱々。たっぷり汗をかきました。


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