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東京No.1の「No.4」のフレンチトースト

テクリテクリと歩いて市ヶ谷。「No.4」で朝ごはん。

朝からにぎやかなお店です。近所は古くからのお屋敷街。マンションがたんとあるけどそこに住んでる人たちじゃない。
わざわざここで食事をしようとやってくる若い女性でザワザワしてる。
テーブルに置かれたQRコードで注文できるようになってる。
でもそのQRコードを持ってレジまで行けば対面で注文もでき、レジ担当のスタッフの受け応えが気持ちいいんです。だからいつもレジまで行って注文をする。
人と人とがふれあう機会を残してくれる店は好き。
フレンチトーストにベーコン添えて、コーヒーも。ベーコンはカリカリに焼いてください…、っていうのがここでのいつもの注文。
「今日はよく焼きじゃなくてカリカリですね」って。お店をひいきすることのステキに思わずボクもニッコリ。コーヒーもらってテーブルにつく。

熱いコーヒーにミルクをたっぷり。
両手で包んで手をあっためる。
ほどよく苦く飲みやすく、お腹をあたため目を覚ます。

「お待たせしました…、ベーコンよく焼きでご用意しました」って言葉と一緒にフレンチトーストがやってくる。

シナモンの甘い香りにベーコンの脂の匂いが混じり合いお皿の上に渦まいて、鼻をくすぐる。
お皿の縁にはパウダーシュガーとシナモン散らかり、メープルシロップが入ったピッチャー、塩バター。
なんてステキな朝なんだろう!

こんがり焼けたフレンチトースト。
焼かれる途中でしみ出した自分の脂で揚がるように仕上がるベーコンは、脂は飴色。ほぼ完全に水分が抜けているから端をつまんで持ち上げると垂れ下がらずにそのままスッと持ち上がる。

空洞だらけのブリオッシュ生地が卵液をたっぷり吸い込み表面サクッ、中はふっくら、軽くて儚い。
なにもつけずにそのまま食べると自然な甘みと塩のおいしさが口に広がる。メープルシロップをかけるとゴクゴク飲み込んで、しっとりとして舌と上顎の間でズブズブつぶれてとろける。

塩バターがおいしいのですネ…、バターのコクと旨味に塩がクッキリ輪郭つけてメープルシロップの香りや甘みをひきしめる。

口の中が甘くなったらベーコン齧ってコーヒー飲んで、すっきりさせたらまた口の中を甘くしてベーコン齧ってコーヒー飲んでのくりかえし。

おいしいなぁ…、きれいに食べてコーヒーおかわりしながらぼんやり書き仕事。


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