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教われることはみんな教えてもらったけれど…。

ひさしぶりに鼎泰豊。

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新宿の高島屋の食堂街の中にある。テラスに面し、そのテラスにも客席をもつ大型店。
いつもウェイティングが出る人気の店で、レストラン街じゃなくユニクロと同じフロアでウェイティング用のスペースを思う存分もらってる。

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お店の側も待ってもらうことが当たり前というスタンスで、まずレセプションで登録。番号札と一緒にメニューと注文伝票を渡される。待ってる間に注文してねと言うシステムで、着席するとそれほど待たずに料理が届く。
便利というか、お店の都合にまんまと乗せられているというのかなかなかよくできている。
ただ注文を書くのは紙で、それをお店の人がオーダー端末に入力していく。そこで入力ミスがあるとすべてがギクシャクしてしまう。そんな「事件」を今日、経験した。

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小籠包と牛肉麺のセットをもらった。
通常のセットは小籠包が4個つく。それに2個追加して6個セットにしてもらう。
10分ほど待ち案内されてまもなく小籠包のせいろが届く。蓋を開けると中には4個。6個セットでお願いしたのですが…、というと申し訳ありませんとせいろが下がる。それからうんともすんとも音沙汰がなく、先に牛肉麺が来てしまうも「小籠包がまだなんですね」と牛肉麺が退場し、結局、15分ほど経って小籠包6個が無事にやってくる。

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そしたら今度は牛肉麺がなかなか来ず、お店の都合から外れてしまうとオペレーションがついていかなくなるんだなぁ…、って勉強をした。

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高島屋系の外食会社の運営です。
世界中に名を馳せた会社が日本でのパートナーを探しているというニュースが駆け巡ったとき多くの会社が名乗りを上げた。
中国料理のチェーン店。
外資系の会社との合弁事業に慣れた会社や、情熱いっぱいの若手経営者が率いるベンチャー。
10社にあまる候補の中から彼らが選んだのが高島屋系のこの会社。
ちょっと意外で理由を聞いたら「出店候補地を一番多く持ってる会社」だったから…、と。
みんなやる気はあると言う。けれどやる気があっても商売をする場所がなければしょうがない。
金があってもどうにもならないのが物件確保。
やる気もアイディアも人もいるのに「場所」がないことほど哀しいことはないでしょうという理由に納得したものでした。

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そして彼らはこうも言った。
教えることができることは全部教えた。でもお金を出しても習えないことが飲食店には大切だから…、って。お客さまとの付き合い方や人の育て方、何か問題が起こった時の対処法のようなことは教えて教えられるものじゃなく、自分たちでその国なりのやり方を確立しなくちゃいけないんだ…、と言うことなんでしょう。果たしてそれがうまくいっているのかどうか。

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さすがに小籠包はおいしくて、けれど他にもおいしい小籠包のお店がたくさんできた東京。牛肉麺は肉たっぷりでエキゾチックな味でそこそこおいしいものの付け合わせにとやってきた切り昆布の煮込みの創作活花よろしいアクロバティックな盛り付けにちょっと笑った。

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〆に食べたマンゴー氷もなんだかちょっとほろ酸っぱい。


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