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断じてタンタン麺じゃないタンタン麺がおいしくって!

昨日と打って変わって寒い水曜。なにか体があったまるものをと「博華」という店にくる。
住宅地の中の中華料理のお店。

土間に厨房。
テーブル2つが並んでて、板間に座卓が4つある。
メニューは多彩。炒め物の定食から麺に炒飯、餃子、それからアラカルトと50商品くらいある。

典型的な町中華。
土間の真ん中にドンッと大きなガスストーブが置かれているのにニッコリします。
タンタン麺が人気なんです…、というのでそれをまずたのみ、お供に炒飯、餃子をたのんでみんなで分ける。
カンカンカシャカシャ、中華鍋を鉄のお玉がぶつかりひっかく音がする。ジャージャーなにかを炒める音がそれに続いて、にんにくが焼かれるおいしい匂いがしてくる。
厨房の方をみるとお店のご主人が中華鍋を盛大に煽って料理を作る景色にお腹がなります。

まず炒飯。

六角形のお皿にこんもり、れんげとともにやってくる。
醤油でいろづくご飯に刻んだネギにニンジン、叉焼、ふっくら焼けて散らかる卵。
ご飯はパラパラ。
焼けたラードの香りと甘みが口に広がる。
おいしいなぁ…、お腹の底から力がみなぎるような味わい。

タンタン麺はかなり独特。

スープはポッテリ、底からポツポツ、泡が浮かんでプチッと爆ぜる。
焼けた玉ねぎと砕けたにんにく、豚ひき肉が浮かんで見える。
スープを飲むと辛くて咳き込む。鶏ガラスープに豆板醤、赤唐辛子の粉をくわえて仕上げたスープ。どっしりとした辛さがビリリと舌をつねって汗をかかせる。生姜が効いててお腹をぽカッとあっためる。

麺は中太のストレート麺。スープをたっぷりたぐりよせ、バッサリ歯切れて散らかっていく。
焼かれた玉ねぎはところどころが焦げていて、滑るような食感と苦味がほどよいアクセント。ときおりにんにくの塊が奥歯で壊れる感じもおいしく、一口ごとに体に元気がみなぎる感じ。

途中でお酢をたっぷり注ぐと、辛味がほどよくおだやかになりスーラーター麺のような味わい。食べやすくなる。
タンタン麺では断じてないけど、これはこれでおいしい料理。思い出したら食べたくなるに違いない…、って思ってズルリと食べてく。

餃子も独特。ちょっと厚めの生地がもっちりしていてざく切りキャベツがメインの餡がザクザク奥歯を叩く感じがオモシロイ。お腹も満ちます…、あったまる。


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