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かつとカレーと新宿三丁目

新宿三丁目界隈のお昼ごはん事情は最近、かなりドタバタしてる。
人気のお店の行列がスゴいことになってるんですネ。インバウンドさんに人気が出ると、開店前からずっと行列なんてことになって、出遅れると大変なことになっちゃう。
昭和風情の天ぷら屋さんやトンカツ屋さん、老舗のお店はどこも気軽に行けないお店になっちゃった。
まだインバウンドさんにバレてないお店を探すのに一生懸命(笑)。
そんなこんなで「とんかつジーエス」。

便利で目立つ場所にあるのにまだ静か。
とはいえじわじわ人気がでてきているようで、今日はテーブル席がみんな埋まってカウンター席しか残ってなかった。日曜日でもありますし…。
目の前に厨房があって、座り心地のいい椅子のあるカウンターだからそれもよし。

好きな店です。地下にあるとんかつ屋さんなのに空気がキレイで油臭くない。太陽ソースが置かれているのもうれしいし、それになによりおいしい「カツとカレー」ってメニューがある。カツカレーじゃなく「カツ」と「カレー」が等価で盛り付けられているダブル主演的な料理。

ひさしぶりに来てメニューをみたら「カツとカレー」じゃなくて「上ロースカツとカレー」になっていた。
カツがグレードアップで少々お値段アップになってた。
悪くない。
しばらく待って料理到着。

楕円形の深皿の左側にカレー、右側にカツ、間にご飯。
つまりカツとカレーの「と」はご飯。カツの下には千切りキャベツがたっぷり置かれ、ご飯の上にはピクルス、じゃがいものサブジがのってる。

とんかつのパン粉は細かく淡い色。カツの断面はうっすら汗をかくようにつやつやしていて脂控えめ。なにもつけずにまずはひと切れ。
サクッと歯切れて肉汁ジュワッ。塩と胡椒の塩梅がよく脂の甘みがギュッと引き立つ。

千切りキャベツに太陽ソースをかけてワシワシ。早く食べないとカツやご飯の熱さでしんなりしちゃう。それでワシワシ。

カレーはスリランカ風。具材は完全にすり潰されてサラサラとした見た目を裏切るザラザラ感がちょっと独特。ほどよく辛く、ほどよく酸っぱく少々渋い。体にききそうな滋味と滋養にあふれるゴチソウ。

ロースカツには中濃ソースをかけて甘みや酸味をつける。カレーの辛さにソースの甘味が口の中で混じり合い不思議なほどにおいしくなってく。オモシロイ。
カウンターに置かれた壺の中にキムチとガリが入っててガリがいい仕事をしてくれるのネ。油や脂で疲れた舌を酸味や辛みがスッキリさせる。

汗をかきつつカレーを食べてとんかつ食べて、あっという間にお皿は空っぽ。「カツとカレー」でお腹が満ちる。今日もシアワセ…、オキニイリ。


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