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なぜ上野が東京の中心じゃなくなったのか?

タイトルを見て「え?上野って東京の町の中心だったの…」って思われる方が多いと思う。

この記事を書くきっかけになったのが、上野のABABが来年の6月で閉館してしまう…、ってニュース。

ABBAじゃないのね。
ABAB。
アブアブ。

上野駅と御徒町駅のちょうど中間あたりにあって、この界隈のメインストリート、中央通りに面した立地。

一等地です。
商業ビルとしてのスタートは1945年。
上野が銀座と並んで憧れの商業地だった時代に生まれたビル。
当時、渋谷の新宿も東京の町外れ。
日本最初の地下鉄、銀座線は浅草、上野間が最初の開業。上野、日本橋、銀座と当時百貨店が集まるエリアを結んでできた。
おそらく当時、上野は渋谷、御徒町は原宿みたいな位置づけだったに違いない。

1970年。
日本万国博覧会が開催された年に「アブアブ」としてリニューアル。
全館最先端のファッションブランドが入居して、上野のランドマークになったんですね。
90年代には「西の渋谷109、東のアブアブ」っていわれたほど。
上野が渋谷と対等に張り合えていた最後の時代…、かもしれない。

アブアブの閉館は「ファッションの町」としての役割を上野と言う町が終わりをむかえ始めているという証。
だって今、西の渋谷、東の上野なんていったら笑われるもの。

アメ横ってそもそも何横?

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