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バターミルクパンケーキのほのかな酸味に恋をする!

原宿から渋谷にかけてぶらぶらしようとまずは原宿。
町外れにある「サンフランシスコピークス」にやってくる。

カジュアルなアメリカンスタイルのダイナーで、昔、一緒によく来てた。
ボクが好きなのはホットドッグで、タナカくんはたいていパンケーキを食べていた。

今日は彼が好きだったパンケーキにスクランブルエッグとグリルドベーコンをつけてもらって、お供にコーヒー。

大きなジャグに入ったメープルシロップにコーヒー用のミルクが並び、気持ちはススッと西海岸に飛んでいく。
しばらく待ってやってくる、お皿の上は西海岸。

パンケーキが3枚に、ふっくら仕上がったスクランブルエッグ。自分の脂でツヤツヤ焼けたベーコンと、お皿の上はとてもにぎやか。まるで気取らぬ景色がステキ。

バターミルクパンケーキです。
牛乳を発酵させてバターを作った残りのミルク。
だから酸っぱい。
それで作ったパンケーキも酸っぱくしかもむっちりとした独特の食感になるのです。
甘さよりも酸味がとても鮮やかでスクランブルエッグと一緒に食べると卵の甘みや塩気が際立ち、ケチャップのような調味料を使わなくて十分味が整うステキ。

スクランブルエッグをまず片付けてタラっとメープルシロップ注ぎ、グリルドベーコンと一緒にパクリ。
ベーコンの脂の旨味に塩気に香り。メープルシロップの風味に甘みにバターミルクパンケーキの酸味とむっちりとした噛みごたえ。食べたい味が口の中にすべて揃っていてくれるがなんともウレシいオゴチソウ。ベーコンも食べ終え残ったパンケーキが溺れるほどのメープルシロップを注いで、コーヒーをお供に食べると気持ちが豊かになっていく。

シアーズファインフードってパンケーキがおいしいお店がサンフランシスコにあってネ…、そこのパンケーキにとても似ていてなつかしい。
そう呟いたら、いつか一緒に行きたいネ…、って言っていたのを思い出す。
一緒に行ったところもたくさんあるけれど、行こうと言って結局行けずしまいの場所の方が多くてしんみりしちゃう。

食べ終わったらあんなにたっぷりかけてお皿に溜まってたメープルシロップがキレイさっぱりなくなっていた。
「母さん、ぼくのあのメープルシロップはどうしたでせうね」と西条八十になったつもりでつぶやくも、それはあなたのお腹の中におさまったのよ…、と声が聞こえる。ちと笑う。


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