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木曽路でしゃぶしゃぶ。肉より野菜がおいしく感じるお年頃

木曽路でしゃぶしゃぶ。肉を思い切り食べましょうとちょっと奮発。「上牛しゃぶ」のコースをたのむ。季節のおすすめメニューが豊富に揃ってて、泉州水なすが目についた。

今の季節のおゴチソウ。
軽くぬか漬けされていて芥子をつけて食べるとおいしい。口からお腹をみずみずしくしておいしい肉を出迎える準備ができます。

お店の人が肉をスープで泳がせて、胡麻ダレを入れた器に盛り付けどうぞとわたしてくれる。
泳がせすぎると肉のうま味が逃げ出しちゃうから、そっとやさしくスープに肉をくぐらせるようにして、しかもほどよきレアな状態。

サシの入ったピンク色した上等な肉。
脂がとろけて透き通り、まるでレースのように仕上がり胡麻ダレたっぷりまとって口へとやってくる。そりゃおいしいに違いない。

上等なしゃぶしゃぶは肉だけじゃなく野菜も上等じゃなきゃいけないのネ。

分厚いしいたけ、エノキにニンジン。
水を切った木綿豆腐にわかめにネギに白菜、もやし。
それから冬瓜。
豆腐はじっくり時間をかけて炊いていく。
スープを吸い込み膨れた豆腐のなめらかにしておいしいこと。
甘い白菜、シャキシャキもやしはみずみずしくて、肉の合間の口を休ます。

肉を追加しましょうと、特上、並をそれぞれたのんで食べ比べ。

特上肉の脂の状態は見事なもので、けれど一枚食べるとお腹にズシンと重たく響く。
胡麻ダレじゃひつこいよね…、ってポン酢で食べても重たさ変わらず、一方、赤身の肉は噛みごたえがあり肉のうま味をじんわり感じる。
もうこの歳になるとサシの入った上等な肉より、肉そのものを味わう肉のほうがやっぱりありがたい。
経済的な体になったものであります(笑)…、しょうがない。

雑穀米をお供に食べる。
お腹いっぱいになるためじゃなく、脂にまみれた舌をするのにちょうどよく、瓜の柚子漬け、刻んだ白菜のぬか漬けをカリカリシャキシャキ食べると口がホッとする。

そろそろ鍋も大団円。葛きり炊いて胡麻ダレにつけて食べると、これがおいしい。
胡麻ダレをまとった葛切りがもったり口のすみずみ撫でて、まるで胡麻ダレが麺の形を借りて口へとやってくる…、ってそんな感じにウットリします。

肉や野菜のうま味が溶け出しおいしくなったスープで中華麺を茹でラーメンにする。
胡麻ダレと食べるラー油をくわえてにわか担々麺。
お腹いっぱい、おゴチソウ。


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