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アップルパイの前菜にスライダーをたのしむ

なぜだか突然、アップルパイを食べたくなって「バビーズヤエチカ」。

思い立ったらワクワクしちゃって、開店とほぼ同時の到着。朝の10時のちょっと過ぎ。
家から地下鉄一本で来ることができるアメリカです。誰も座っていないベンチチェアを見ると本当に旅行をしている気分の浸れる。

80席近いサイズでサービスレストラン。パスタもご飯も扱わないという潔さがボクは好き。
目当てのアップルパイをおいしく食べるためにメインは控えめ、スライダープレート選んでたのむ。

お供はコーヒー。
大きなマグにミルクのピッチャー、スティックシュガーにマドラー代わりの木の板、それからメイソンジャーに入った水。普通のグラスとメイソンジャーをランダムに使ってて今日はハズレの日でございます。

ミルクをたっぷり注ぎ両手でマグを包み込み、手を温めつつメインを待った。
ポツリポツリとやってくるお客さまに欧米系のインバウンドさんが多いことにびっくりしました。しかも自然にやりとりするお店の人たちの対応力に、本当にアメリカに来ちゃったかもって思ったりさえする。オモシロイ。
10分ほどで料理到着。

小さなハンバーガーにオニオンリング、グリーンサラダにスープがお皿に並んでそろう。アメリカお子さまランチな感じ。景色がおいしい。
コーンポタージュで口を甘くしながらサラダをまず食べてハンバーガーを解体します。

パティの上にレタスがのってる。「えい、この邪魔者め、成敗つかわす」と葉っぱを食べてバンズを元に戻してザクっと切り分ける。

ザクっとナイフが入ります。
ナイフの動きにあわせてザクザク渇いた音を立てておいしい香りも噴き出してくる。

ひと口大に切り分けたその断面のうつくしいこと。
バンズの粗い生地にパティの焦げ色。
脂がバンズにしみだして、おいしく食べて!と誘うよう。

おいしいですとも!
自分の脂で揚がったように焼き上がったパティ。
パティの隣で脂を吸って焼かれたバンズ。
どちらもザクザク。噛むとサクサク、奥歯で壊れるように散らかってそれがたちまち混じり合いつつとろけて消える。溶けたチーズのコクや風味が彩りそえてソースなんか使わなくても味がととのうオゴチソウ。

肉の香り、脂の甘み。バンズがそれらを邪魔することなく受け止めて牛肉由来の明るい酸味で幕引きをする。
オニオンリングもカサカサ壊れ玉ねぎらしい甘みを残して消える感じがおいしくてスライダーの最後のひと切れをのっけてパクリ。
サクッでガリっでクシュッでスベスベ。体の芯がとろけるようなおいしさに、思わず顔がほころんだ。

そして〆のアップルパイ。

熱々のパイのフィリングはトロンとなめらか。

ホイップクリームと一緒に食べると繊維の名残を感じさせつつとろけて消える。コーヒーのおかわりねだってちょっとのんびりいたしましょう。


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