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カツ丼にコーヒーフロート。尾張屋にドトール。
かつ丼を食べたくなって尾張屋にくる。
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タナカくんとふたりで一番たくさん食べたかつ丼がここのかつ丼。カレー南蛮そばと一緒にたのんで分け合って食べるというのがご近所ランチの定番のひとつだった。
なつかしい味。
去年の夏頃だったかなぁ…、ずっとボクらを気遣ってくれてたお店の人が姿を消した。
代わりにサービスしてるおじさんも気のきくいい人なんだけど、やっぱりさみしい。
「かつ丼ください」っていうと「卵かためですね」って答えてくることもなく、だから「かつ丼を卵かためでお願いします」って言って伝えた。しょうがない。
今年最初のかつ丼です。
開店と同時にやってきたからでしょう。時間がかかる。
多分、カツを揚げているんだろうと思うのね…、大抵は揚げ置きカツを卵でとじる。いわゆるそば屋的かつ丼で、それでもタレがおいしいからおいしいの!のんびりのんびり、10分ちょっと待って完成。
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かつ丼、味噌汁、たくわんふた切れ。
いつもの景色。
まずは味噌汁。
ちょっと酸っぱい。鰹節をふんだんに使った出汁を使っているからうま味の裏側にすっきりとした酸味が隠れて後味になる。
それが好きでだからここの味噌汁が好き。
味噌はこさずに溶いているから、最後にサラサラ、大豆のかけらを感じるところも素朴で好き。
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そしてかつ丼。ずっしり重い。
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カツを覆った卵に細かな穴がたくさん開いていて、沸騰させたタレが作ったあぶくの跡。しっかり熱が入った証。卵の色もちょっと濃いめの醤油色。ほどよい厚さのカツに厚めの衣。パン粉はすっかり潰れてて出汁の沸騰に耐え忍んだ跡が見えます。さて、食べる。
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肉を叩いて繊維をしっかり壊して仕上げたカツです。しかも煮られて肉はふっくら。衣もくたっとしちゃってる。これなら揚げたてであろうが揚げ置きであろうがさして違いはないんだろうなぁ…。でもこのクタクタの情けない衣や肉こそおいしい。かつ丼って不思議な食べ物。
プチュンと歯切れる豚肉に卵と完全に一体化した衣がとろけて消える。おいしいなぁ…。
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ここはいつもツユが多めで、今日はひときわツユだくだった。硬めに炊けたご飯にタレが絡んでザブザブする感じがなんだかやさしくオキニイリ。
尾張屋で食事をしたらドトールコーヒーでお茶を飲む。おしゃべりしながらのんびりと…、っていうのがいつもの決まり事。
アイスコーヒーに100円足すとフロートにすることができる。。
アイスコーヒーのMにソフトクリームをのっけてもらう。
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ここのソフトクリームはなめらかで、口溶けがよい。
そのまま食べるとそのソフト加減がいいのだけれど、フロートにするとすぐに溶けてく。
一階から地下に向かう階段途中ですでにペコリとグラスの上でお辞儀するように垂れ下がり、アイスコーヒーに溶けたソフトクリームが筋になって沈んでく。
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テーブルについたときにはソフトクリームがグラスを齧っているような姿になってて、クスリと笑う。
先がスプーンのようになったストローですくい上げようとするもいささかやわらかで、グラスの縁に口をつけススっとすするようにソフトクリームをまず含む。
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ひんやりとしたソフトクリームが唇撫でる。
やさしい甘み。牛乳の香りや風味がフワッと鼻から抜けていく。そしてたちまちとろけてミルクに戻ってく。
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おいしいなぁ…、スプーンですくって食べてくと下からアイスコーヒーが滲み出してきてソフトクリームに混じりはじめる。牛乳アイスがコーヒー牛乳ソフトクリームになっていくのがたのしくて、コーヒーを吸い込みソフトクリーム含み、ゆっくり味わう。
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氷にふれて凍ったところがシャリシャリしていておいしくて、そのシャリシャリがカフェベローチェのそれに比べて細かくしかもたっぷりできるところにニッコリ。
グラスにびっしり貼り付いた水滴までもがいとおしい。
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