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静かな空間、丁寧なサービス、よき朝食

信濃町の駅前にある「ボンテ」で朝。

外から見るとセルフのカフェのように見えるんだけどフルサービスの喫茶店。
タナカくんが慶應病院に長期入院してたことがあって、面会時間を待つのによく使ってた。
具合はどう?って聞くといつでも「全然平気、大丈夫」って明るく言う。
病院食食べてても一向に痩せる気配がなかったから、どういうこと…、って思ってた。
退院をしてしばらく経って、笑いながら入院生活のことを話してくれたんだけど、病院を抜け出して買い食いばかりしていたことや想像以上に病状が悪かったんだよ…、って。
怒ることも心配することもすっかり忘れ、つられて一緒に笑ってしまった。いろんなことがなつかしい。

700円のモーニングセット。目玉焼きをよく焼きで、ホットコーヒーをお供に選んで注文します。お店の人の仕事は丁寧、仕草優雅で声も明るい。
駅前にあるのに不思議と静かな店でのんびりできる。

ナイフフォークが収まる箱にコーヒーカップ、ミルクのピッチャー。分厚いタオルのおしぼりに氷がぎっしり詰まったお冷グラスが運ばれてきて食べる準備がゆっくりととのう。
コーヒーカップが大ぶりでたっぷり入っているのがうれしい。
ちなみにここのコーヒー。サードウェイブ系のコーヒー屋さんが好んで作る明るく酸っぱい味わい。ミルクをたっぷり入れて味わいやわらかにする。

メインのお皿にはトーストにハムエッグ、サラダがぎっしり盛り付けられてにぎにぎしい。
まずはサラダでお腹を潤す。

シャキシャキパクパク野菜をみんな食べたところで、お皿の上で料理を作る。

二切れに切り分けたトーストの一切れにマーガリンを塗り込めて、もう一切れは2枚に開く。

あまり切れないナイフで難儀しながら2枚にし、ハムエッグをのっけてはさみ3切れにする。ハムエッグサンドイッチのできあがり。

ハムエッグの卵は白身の縁が焦げて茶色いレースのように仕上がり香ばしく、黄身はねっとり、なめらかでカサカサ焼けたトーストと一緒に食べるとなんともおいしい。

調味料を使ってないのに、素材それぞれの持ち味と異なる食感が混じり合うことでおいしくなる…、ってステキなこと。それぞれを別々で食べるよりも一緒に食べたほうがおいしいモノってあるね…、ってしみじみ思う。
オレンジ食べたらマシュケナダが流れてきました。さて、問診を受けましょう。


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