ロシアに投資した数百億円が溶ける‥いきなり経営危機となった住宅産業大手とは?

我々日本人にとっては、かなり唐突に始まった感のあるウクライナ戦争。日本も西側の一員として経済制裁に参加。その結果ロシアからは「非友好国」扱い。
資源開発に強い総合商社とみなされている三井物産の社内では、ウクライナ戦争が始まってから上へ下への大騒ぎになっているとか。
そんな中、5月2日にはこんな記事がネットに流れた。

三井物産は、ロシア極東の天然ガス開発事業「サハリン2」と北部で開発中の「アークティックLNG2」について、ロシア国債の格付け低下により、投資価値が806億円減少し209億円の損失を計上したと発表しました。(テレ朝NEWS 2022.5.2)

こんな証言もある。

「日本から5000km離れた北極圏のプロジェクトなんて、そもそも条件があまりに悪かった。これではカネを出させられただけ。その上、サハリン2の稼ぎも吹き飛びかねない(三井物産幹部)」 (現代ビジネス 2022.04.22)

ロシアのような国に対する投資には常にリスクが付きまとう。
しかし、物産といえば資源開発では日本で最も経験を積み、手慣れた事業展開を行っていると評価されてきた。
多くの案件を手掛けた物産の安永会長(当時)は『私はロシアで損をしたことはない』と豪語していたとか。
そんな海千山千の物産でさえ、このままでは2500億円相当の損失を被る可能性が濃厚となる。
ロシアへの投資は、日本が誇る総合商社ですらハイリスクだったということだ。

ましてや日本の住宅業界というのは、大手といえども海外への投資実績などはほとんどない。
そんな住宅業界のある有力分野でダントツナンバーワンの超大手である某社が、ウクライナ危機が表出しだした2021年の暮れに数百億円もの投資を行っていたのだ。投資総額はその企業の純利益分を粗方吹っ飛ばしてしまうスケール。
果たして、その超大手企業はどうなるのか・・・以下にリポートしてみたい。

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