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彼女のイヤリングは可愛かった

なんか恋愛ドラマを見てると、相手に振られたりとかすれ違ったりとか切ないシーンでその2人の思い出を振り返る描写がドラマの演出上、この話までの話(例えばそれがドラマの5話目だったらそれまでの1話-4話)の思い出のシーンが切り取られてスローモーションで流れるじゃん、BGMと一緒に。

本来なら記憶としてしか残らない出来事(思い出)がドラマだと映像として物理的に存在させることができて、視聴者の私は見ることができる、ドラマだと形に残らないはずの記憶を可視化することができるじゃない。でもその時可視化されてるもの、"記憶"ってただ単に言葉だけじゃなくて、その時の2人の雰囲気とか照れとか 焦燥感とか その時の気持ち全部で。

これまで書いたことって、ドラマだから映像だから当たり前のことなんだけど、羨ましいなと思う。
羨ましい、

私は気持ちがコロコロ変わりやすいところがある。別にいきなり不機嫌になったり怒り出したりするとか、機嫌が良い時と悪い時の差が激しいとかとは少し違くてね。その時の高まった気持ちが、それが楽しい気持ちでも喜びでも、悲しみでも怒りでも次の日には100が0になることがほとんどだったりすることがある。気持ちの高まりもその日限りだったり、悲しんで悩んで気持ちがどん底まで落ち込んでも、寝て起きたらどうでもよくなってたりね。それが良い時も悪い時もある。毎日気持ちが0の状態で始まり、どんな数字まで上がろうと大抵次の日には0になるの。
だから思ったり感じたりしたことは全部文字にして言葉にして全部全部日記に書き出す、っていうのが日々の日課。日記を読み返すことで、気持ちを蘇らせることがほとんど。

自分の中で閉じ込めて置けない嬉しい気持ちになった時、相手に伝えたくなる 伝えてあげたくなるくらいに誰かに対して湧き上がるものがあった時 一緒に感動をしたいと思ったとき この感動を伝えて味わってもらいたいと思ったとき 感謝したときの気持ちは 自分の感情の熱が帯びているうちにに伝えておく必要があるから、じゃないとしばらくしたらすぐ冷めちゃうから 必要以上に相手への熱い思いを言葉にして伝えてしまう時がある。

ああやって自分の日々のエピソードが映像として残っていたらなァと、ドラマで見るたびに思う。感情をとっておけたらいいのにね、すぐ忘れちゃうんだからさ

ドラマのワンシーンのように物事を俯瞰して、そのときの自分に酔ったり、照れて体を熱くしたり、だれか相手への気持ちを再熱させて過去に想いを馳せる時間があってもいいと思う、できればいいのにネ

羨ましいよ、本当に
私は日記を書き続けることしかできない
あとはそのときの喜びと愛を言葉にして、相手に残すことしかできない

彼女のイヤリングが格別に可愛かったなァ



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