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さあ、やりたいことはなんだ?

今は春休み真っ只中、新型ウイルスの影響もあって外に出ることが普段より一層億劫になっている。部屋の片付けをする運びになったのもそれが理由なのかもしれない。

部屋の片付けをしていて、見つけたモノを共有したくて文を書きます。まず見つけたもの、それはこれ。

これは、私が高校3年生の時の現代文の授業で書いたものだ。私の母校では毎年"私のメッセージ"と称して、自分の好きなことについて3-5分程みんなの前で話すという全学年共通のものが授業の一環としてあった。(みんな描くものは本当に様々、時事問題から趣味関連至るまで内容は様々。皆、物思いに語っていた)
この時の私は"言霊"について話した。

自分の書いた文字はあまりにも読みにくいので、文字起こしをしたモノがこちら。(高校生なりの文なので、だいぶ拙く読みにくい文であることは大目に見てください)

 みなさんは日頃、モヤモヤすることはありますか。
私はあります。私の場合、自分がなにが原因でモヤモヤしているのかがイマイチ分からなくて更にモヤモヤしてしまいます。こんな時は、どうすればいいのでしょうか。
 私は自分の思っていること、感じていることになんでもいいから言葉を当てはめてみるといいと思います。なぜなら、言葉には気持ちを作り出す力があるからです。
 みなさんは言霊という言葉を知っていますか。この言葉には、言葉には霊的な力が宿っていて口に出したことは本当に現実になるという意味があります。この言葉を頭に入れながら話を聞いてください。
*あくまで、これはスピーチ原稿
 
例えば、好きな人ができた時。そのことを友達と「Aのどこが好きなの。」なんて聞かれながら話していると、「あれ、自分こんなにAのことが好きなんだ。」と改めて実感して、更にAのことが好きになる。ん経験をしたことはないでしょうか。この言葉をまさに言葉には気持ちを作り出す力があることと直結していると思います。たしかに友達と話す前からAのことを好きだという気持ちはあったかもしれません。しかし、ここで重要なのは友達と話すときにAに対する思いをひとつひとつの言葉にしたことによって、Aに対する気持ちがより一層具体化されたということです。つまり、言葉にすることは気持ちに対する「自分はこう思っているんだ」という自信に繋がっているのです。逆に言えば、思っていることを言葉にしないと思っていることに対して自信が持てない為、モヤモヤしてしまうのです。
 そうは言っても、いざ自分の気持ちにうまく当てはまる言葉を探すのは難しいと思う人もいるかもしれません。実際に私自身も難しいと感じてしまい、結局言葉選びを諦めて「なんでもない」と言ってしまうのが日常です。けれども、それが続いてしまうと言葉にすることを忘れてしまい、自分が何を考えているのかが分からなくなってしまいます。だから、難しくても、時間がかかってもいいから、言葉を丁寧に探してみるべきだと思います。

   (中略)

どうでしょうか、言葉の持つ力がわかったでしょうか。これぞ「言霊」です。モヤモヤした気持ちも言葉にすることにより自信がつき現実の気持ちになるのです。ポジティブな言葉からポジティブな気持ちが作られ、ネガティブな言葉からネガティブな気持ちが作られます。もう一度聞きます、モヤモヤしたことはありませんか?その時はぜひ思っていることを言葉にしてみましょう。 

高校生なりに考えていることが、今の私を司っている気がしてゾッとした。と同時に"良いことをいうじゃないか"と高校生の自分に少し関心。
作文の内容をまとめると
◎言葉には気持ちを作り出す力がある
◎言葉にすることは気持ちに対する
「自分はこう思っているんだ」という自信、
 つまり自分の気持ちに対する確信につながる
○逆にいうと、気持ちを言葉にしないと、
 気持ちに自信が持てない
◎言葉にするのは時間がかかるかもしれないが、
 丁寧に言葉選びを諦めずにするべき
○でないと自分が何を考えているのかが
 分からなくなってしまう

とのこと。by高3の私

高3の頃と変わらず、今も言葉の力を重じている。 

さてここまでの事は高3の私との会話。 
ここからは今の私が考えている"言葉"を共有するね。

気持ちに合う言葉を"当てはまる"ことに必死になるあまりに、ないはずの気持ちを作り出してしまうことがあるのがあるという事を最近感じるんだ。
というのも、気持ちを言葉で整理することは、自分の気持ちを安心させてくれる時もあるかもしれないが、負の気持ち、例えば考えてもどうしようもない悩み、他者に対する不満や憤り、自分のコンプレックス混じりの考え事を言葉にすることは、その気持ちを掘り進めることにしかならない事もあるのだ。(夜中にその状態に陥ることが私自身も良くある)
自分のためにも断言しようと思う。出口のない悩みの考え事をする中で、言葉が助けるべきなのは"悩みをより深い悩みにすること"ではない。
本当に必要な言葉の助けは、"自分の悩みを言葉にすることで複雑になってしまっている頭の中を単純化させて、俯瞰しやすくすること"や"前向きな言葉を上から振りかけることで、負の気持ちを少し麻痺させて、和らげること"だったりするのだ。そこを履き違えると言葉が自分を苦しめる道具になりかねない。言葉で負の気持ちに滑車をかけて、ないはずの負の気持ちを増やしてしまっては元も子もない。
みんなは言葉の間違った助けを受けていないだろうか。もしそうだとしたらやめたほうがいい。

ただこれは一部のリスクに過ぎないということも、胸にとどめておいた方が良いと思う。
高3の私が言うように、ポジティブな言葉からポジティブな気持ちがネガティブな言葉からネガティブな気持ちが作られる。このことは間違いない。
"ないはずの気持ちを作り出してしまう"というのも、ポジティブな方向であれば、案外悪い話でもないと思う。例えば、やらないといけないことを紙に箇条書きにするだけでもできる気がしてくることは無いだろうか。誰かに、自分が〇〇することを言うだけで、宣言した気になりそのことに決意が生まれることがないだろうか。ただここまで来ると、言葉には気持ちを作り出すという力だけでなく、時に気持ちを麻痺させる力もある気がしてきた。(出来ないかもしれない、後回しにしたいという後ろ向きな感情を麻痺させているに近いなァと。)けれども、そのくらいに私たちの脳は単純だ、言葉によって前向きな行動や気持ちが増えるならば、言葉で脳を騙すのもひとつの手として使っていけば人生楽しくなる気がするんだ。

さあ、
やりたいことはなんだ?
不安なことはあるか?
好きな人はいるか?
みんな言葉にしよう。

自分のための言葉を選ぼう
言葉で自分を愛でよう

"気持ちを言葉にするということ言葉が気持ちをつくるということ"でした 。

*1番初めのメイン写真は、今年の頭、初めて家族以外(高校の友達5人)と年明けを過ごした際に友達みんなで書いた"2020年にしたいこと"を書いた紙です。
みんなの決意は果たして果たされるカナ...


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