「自主研のススメ」26.オンライン学習会②
前回のnoteでは「オンライン学習会①」として、オンライン学習会のメリットについて、これまで経験してきた中で感じてきたことを整理してみました。
今回は、前回伝えきれなかったオンライン学習会のデメリットについて、お伝えします。
内容が頭に残りづらい(かな?)
最初に紹介するデメリットにもかかわらず、真の原因はオンライン関係なく、僕の加齢が原因かも知れませんが・・
zoomの方がリアルと比べて、内容が頭に残りづらいかなと感じています。
「あの時、いい話聞いたよな!」と思うことあっても、その内容を思い返そうとしても、記憶を掘り起こせないことがしばしば。視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をもって五感と言いますが、オンラインだと視覚、聴覚以外が使われづらい。さらに、記憶の残り方として、前後のプロセスがないことも原因の一つではないかと感じていて、zoomに入る場所は家の中で特定されて行われることが多くなるわけですが、どこかに出向くとなると学習会の前後の記憶がセットになるところと比べて、記憶を補強する環境設定がなされないことにも一因があるような気がしています。
あと、集中力でしょうか。リアルで講義を聴く際は、できるだけ一番最前列に座り、全集中の呼吸で講師の話を聞き入りますが、zoomだとなかなかそこまで集中力を高めることが難しいです。
うん、こうして整理していると、問題はオンラインではなく僕個人の問題に帰結する話が多いかもですが、そうさせやすい環境とは言えると思いますよ。
できるワークが限られる
対話をするだけであれば、zoomでいうとブレイクアウトルーム機能を使って、少人数に分かれて話し合うこともできます。ただ、リアルの場で語り合うときには付箋を使うなどすることで、対話を促進するような仕掛けを取り入れることができますが、オンラインだと同じようにはやりづらい。zoomの場合[画面共有→ホワイトボード]の機能を使うことでコメントの可視化ができなくもないですが、それなりの習熟度が必要で、付箋のような気軽さはありません。前回のnoteで紹介したMiroは使い慣れると付箋よりも使い勝手が良い面もありますが、使えるデバイスはPCに限定されるし、一般的に普及しているとは言えません。
さらに、Miroを使い慣れた人同士のワークで一つの気づきがあったのですが、オンラインでも発散型のワークはリアルに引けを取らないものができました。ただし、集約型のワークが非常に難しい。わかりやすい例でいうと、一つのテーブルに6人がいたとします。リアルの場だと、集約作業を行う際、例えば3人組×2に分かれて並行して集約作業を進めることもできますが、zoomだとそれができません。さらに、意見をまとめる時は阿吽のやりとりが生まれると作業がはかどりますが、画面通してだと空気感が伝わらないので、そうしたことも難しかったです。
このように、オンラインでのワークは、リアルにひけをとらないことを意識すると、できることが限られるといえます。
次につながるご縁が生まれづらい
僕個人の経験談になりますが、リアルの場で新しい出会いがあった時は、名刺交換する → 帰りの電車の中、又は自宅にて、交換した名刺をもとにお一人ずつFBで友達リクエストするようにしていました。
それが、オンラインだと何故かそのテンションが起きづらいのです。その要因について、改めて考えてみたところ、以下のようなことが思いつきました。
①名前を思い出すモノがない
②些細なおしゃべりがない
③見た目の印象が薄い
④リアルと比べて、次にまた出会える可能性が低い印象がある
補足しますと、①については名刺の代わりとなるものがあれば補えます。それは、場の仕掛け次第だろうと捉えています。
②は、ワークの話に通じるところあって、いくら少人数のブレイクアウトルームに分かれても、1on1にはならないところが難しいところ。
人の印象は、顔だけではないので③についてもオンラインだと限定的。
最後の④、同じオンラインでもそこがまた出会えそうな場(公務員ネットワークなど)であればその後つながることも多いのですが、異業種交流的な場となると、次会うことあるのかな~と前よりも感じてしまいます。いや、これはリアルでも同じなのですが、名刺交換していることでつながろうというモチベーションが高まります。その有る無しが、Facebookでの友達リクエストにつながっているのかも知れません。
なお、これらは相当に僕の主観でもの申しているので、皆さんはどう感じているのか、聴いてみたいところです。
オンラインの壁越えを目指して
今回はオンラインが苦手としている面をクローズアップして書いてきました。ただ、全体的にはオンラインの恩恵は非常に大きく、デメリットを遙かに上回るメリットがあると捉えています。それだけに、オンラインが苦手としているところの解消を意識し、その壁を越えることはできるのか?と、僕も参加している関東自主研サミット実行委員会では、その課題解消に向けて話し合ってきました。
そして、自主研活動の活性化を目指した上で、僕らなりに作りこんだプログラムによるオンラインイベントを、9月23日に開催します。
「第7回関東自主研サミット」
第1部では、コロナ禍であっても上手く活動を継続しているグループの事例紹介として、小美玉オフサイトミーティングの中本正樹さん、そしてK33ネットワークの片山久美さんから、それぞれの活動についてお話いただきます。
第2部では、ブレイクアウトルームを使い、リアルに負けないワールドカフェを行います。ここからオンラインの壁越えを狙っています!
そして、最後はお約束?の交流パート(オンライン飲み会)。
ここでも、リアルに近づけるような仕掛けを考えています。
(特に関東で)自主研活動をやっている、又はまだやれてないけど興味ある方という方いらっしゃいましたら、活動のヒントや、実践者同士のつながり、さらに対話によるモチベアップなど期待できますので、ぜひご参加ください!(間もなく定員なので、申込みは速やかにお願いします^^;)
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